「アジア6カ国ショッピング事情」台湾では約8割が日本の商品の購入経験あり

Fun Japan Communicationsは、台湾・香港・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナムの6,714を対象にアジア6カ国のショッピング事情について調査、2019年2月26日にその結果を発表した。

以下、本調査の概となる。

調査対象:各国FUN!JAPAN会員へのオンラインアンケート
調査時期:2018年9月〜2019年1月
サンプル数:6,714

その結果によると、台湾では約8割が日本の商品をECで買った経験があることがわかった。

アジア6カ国すべて半数以上が日本商品を購入

まず、“日本好き”の人たちに対し、自国のECサイトで日本の商品の購入経験を聞いた質問では、一度でも購入したことがある人は台湾がもっとも多く79%だった。今回から調査が始まったベトナムが69%、香港54%、インドネシア56%、マレーシア58%、タイ43%と続いた。半数以上か半数近くの人が日本の商品を購入しているという結果になった。また、5回以上と答えた人も、台湾で47%、ベトナムで32%と多くなっている。

前回の調査で、日本での旅行中に買うもの・買ってみたいものを聞いた際、化粧品や医薬品、食品、衣類といったものが上位に入っていたが、帰国後も日本の商品を求める傾向にあるのかもしれないという。

同社では、これらの結果から日系ブランドに対する信頼度や高さも浮き彫りになったとしている。

次に、日本の商品を購入したいかという質問では、ベトナムは「買いたくない」「それほど買いたくない」と答えた人がゼロだった。「是非買いたい」と答えた人が全体の59%で、アジア6カ国でもっとも多く、ベトナムの人の購買意欲の高さを裏付ける結果となった。

そのほかの国も「買いたくない」「それほど買いたくない」と答えた人はマレーシアが3%、もっとも多いタイでも9%と、日本の商品を買いたくないと考える人はかなり少ない。

しかし、「是非買いたい」という積極的な答えがベトナムの次に多かったのはタイの22%だった。続いてインドネシア19%、台湾16%、香港15%、マレーシア13%で、意外と少ないという印象があるという。

また、「気に入った商品なら買いたい」「価格が安価であれば買いたい」が合わせて75%越えになったのは香港・台湾で、マレーシアは84%だった。Fun Japanでは、商品を慎重に選んでいる傾向にあるのかもしれないとみている。

多くはLazada、Shopee、Rakuten、BukapalakなどのECサイトを利用

また、日本の商品を購入する際、どのECサイトをよく利用しているかという質問に対して、タイ、マレーシア、ベトナムで共通するのが東南アジア最大級のECサイトLazadaだった。

一方、インドネシアで一番多かったのがShopee。同サイトはインドネシアの他、ベトナム、台湾でも3位にランクインしており、急成長を遂げている今注目のECサイトである。

Shopeeがローンチされたのは2015年と、他ECサイトと比較して後発であるものの、現在も急速に成長を続けており、中国No.1メッセージアプリ「WeChat」を手掛けるTencentも出資者に名を連ねているという。Shopeeではハッシュタグが盛んに使用されており、SNS感覚で広がりやすいという特徴もある。

香港と台湾でもっとも多かったのはRakutenだった。また、マレーシアで2番目に多い11 street(イレブンストリート)は、マレーシアローカル系の中でもっとも利用者が多いECサイトで、現在東京都では特設サイトでの越境EC出品企業の募集を行っているという(出品期間は2019年3月29日まで)。

インドネシアで2番目に多いBukapalakは、インドネシア発のユニコーン企業である。apalakはインドネシア語で「屋台」を意味し、農家や個人経営者などの小規模な企業も出店に積極的で、そのポテンシャルは計り知れないとFun Japanではみている。

<参照元>
「ECサイトで日本の商品が人気!アジア6カ国のショッピング調査・結果発表」
FUN! JAPAN1

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