トランスコスモスは、日本スポーツ振興センター(JAPAN SPORT COUNCIL、以下、JSC)が実施する、「トップアスリートに関わる暴力やハラスメントの相談窓口」に試験導入されるLINEによる相談窓口の構築・運用の支援を行うと発表した。
スポーツ・インテグリティの確保へ向けSNSを活用
JSCでは、2014年1月より、スポーツを行う者の権利利益の保護及びスポーツに関する活動の公正かつ適切な実施の確保への取り組みとして、「スポーツ指導における暴力行為等に関する第三者相談・調整委員会」を設置。
トップアスリートに対して直近4年以内に行われたスポーツ指導における暴力行為(パワハラやセクハラ等も含む)についてメールや電話で相談を受け付けてきた。
一方で、若年層のコミュニケーション手段としてSNS の活用が広がっていることから、若年層のいじめ対策、自殺の防止対策、被災者のメンタルケア、職場でのハラスメント対策として、SNS相談窓口を開設するケースがみられる。
JSC第三者相談窓口の対象となるトップアスリートにおいても若年層が多く含まれるため、SNS相談窓口の開設および運用の在り方について検討を行うことを目的とし、LINEによる相談窓口を試験的に導入するとのことだ。
なお、従来の制度ではトップアスリートの関係者も相談対象者に含まれるが、今回はトップアスリートに限定して実施。
関係者からの相談があった場合は、通常の第三者相談・調査制度での受付に引き継いで対応する。
トランスコスモスは今後も、多数のSNS相談事業の立ち上げ・運用ノウハウを活かし、LINEアカウントの開設から相談受付システムの構築、実務運用対応をサポートし、さまざまなシーンにおける企業や団体の提供するサービス、それを活用するユーザーとのコミュニケーション最適化を推進していくとしている。
img:日本経済新聞