VRは15歳から69歳の9割が認知するまでに浸透。5人に1人が体験済み

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マクロミルは、15歳から69歳まで幅広い年代の生活者1,000名を対象に、VRに関する意識調査を実施、2019年2月7日にその結果を発表した。

それによると、5人に1人はVR体験済みで、体験者の3~4割が「動画視聴」「ゲーム」「アトラクション」を体験していることがわかったという。

5人に1人がVRを体験済み

まず、15歳から69歳全体における“VR”という言葉の認知率は91%で、内訳は「どのようなものか知っていた」が53%、「名前を見聞きした程度」が38%。

また、実際の体験率は21%で、“5人に1人がVRを体験済み”という状況だったという。そして、VR体験内容の内訳をみると、「VR動画視聴(44%)」、「ゲーム機、PC、スマホでのVRゲーム(38%)」、「アミューズメント施設のVRアトラクション(31%)」が上位3つとなりましたが、その他のVRについては1割未満と少数だった。

次に、VRを体験した人の満足度や使用感について聞いた。その結果、満足している人は85%と高く、内訳は「満足」34%、「やや満足」52%。

満足から不満までそれぞれの理由を自由記述によって集めると、満足の理由は“リアル”や“臨場感”といったキーワードが目立ったという。一方、不満の理由は“酔った”という声が多く見受けられた。

以下で、VR体験の満足度の理由のコメントの一部を紹介する。(ベース:VRを体験したことがある人(n=206))

VR体験で42%が「購入意欲が高まる」

次に、ゲームなどでの利用を中心に発売されている家庭向けVR機器(ゴーグル・ヘッドセット)の購入状況や購入意欲について聞いた。

それによると、現状では、家庭向けVR機器の所有率は全体の3%とごくわずかだったが、所有していない人のうち30%が“欲しい(「是非欲しい」8%、「まあまあ欲しい」22%)と回答している。

また買う場合にはいくらまで出せるか?と最大予算を尋ねると、「5,000円から10,000円未満」が37%、「10,000円から50,000円未満」が41%と、この2つの価格帯がボリュームゾーンであり、平均の最大予算は19,991円だったという。

最近、不動産の内覧や住宅のリフォームの完成イメージの視聴、車の試乗体験など、サービス・商品購入前にVRを活用して疑似体験をしてもらう形のVR活用が広がっている。

では、サービス・製品購入前にVR体験をした場合、その購入マインドは高まるのか?“VRでの「不動産見学」「インテリア・リフォーム」「試乗」など、商品を買う前にVRで体験ができる場合とできない場合でその商品を買う気持ちに影響はあると思うか?”と尋ね、5段階で回答してもらった。

その結果、VR体験をできた方が、買う気持ちが「高まる」と思う人が18%、「どちらかといえば高まる」と思う人が25%で、合計42%が“購入意欲が高まると思う”という結果だった。

またこの結果を、これまでに実際にVRを体験した人とそうでない人で比較すると、体験者が61%だったのに対し、未体験者は37%と、回答傾向に差がみられたという。

最後に、今後VRは浸透すると思うかどうかを尋ねると、「浸透すると思う」が18%、「どちらかといえば浸透すると思う」が43%で、合計61%と過半数が浸透していくことを予想していることがわかった。

またVRが活用されると思う分野について複数回答で選んでもらったところ、回答が5割を超えたものが、「ゲーム」62%、「アミューズメント施設」58%、「映画」54%の3分野だった。現在すでにVRが活用されているエンターテインメント分野において、さらなる活用が進むと考えられているようだとしている。

4位以降は多い順に、「旅行・観光(擬似旅行体験など)」「研修(医療や介護、危険作業現場の研修など)」「自動車(試乗、運転練習など)」「宇宙開発(宇宙飛行士訓練など)」「防災(避難訓練、救助訓練、災害体験など)」といった分野での活用予想が続いた。

<参照元>
「VRに関する意識調査。VR体験で購入意欲は高まるのか?」
マクロミル

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