NTTドコモ(以下、ドコモ)は、親が知らない中学生たちのリアルなスマホ事情を探る調査(※)を実施。その結果を発表した。主な調査結果は以下にまとめたとおりだ。

  • 中学生の6割超は、親とのスマホルールを破った経験をもつ
  • 中学生の約2割は、親に隠れこっそり課金をしている
  • 中学生のおよそ3人に1人は、有害サイトの閲覧経験あり
  • 中学生のおよそ5人に1人は、違法アップロードサイトの閲覧経験あり
  • 詐欺が疑われるサイトへアクセスした経験のある中学生の8割は、そのことを親に相談・共有せず

(※)調査概要

  • 調査エリア:全国
  • 調査期間:2018年12月14日~12月17日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:13歳~15歳 中学生男女180名 ※スマートフォンを所有している方

6割超の中学生が親とのスマホルールを破った経験あり

スマホを初めて持つときに親とスマホの利用に関するルールを決めたか聞いたところ、中学生の約半数(49%)が「決めた」と回答。

しかし、そのうち63%は親と決めたスマホルールを破った経験があると答えた。初めてスマホルールを破ったタイミングについては、そのうち79%が、スマホデビュー後からわずか半年未満だった。

実際に破ってしまったスマホルールの例の一部として、以下があげられる。

  • ゲームは1日1時間と決められていたが、トイレにスマホを持ち込んでそれ以上プレイした。(14歳女子)
  • 友達とのメッセージのやりとりが終わらなかったので、夜10時までというルールを破った。(15歳男子)
  • みんなが使っていたアプリが欲しくなり、決められたアプリ以外は使わないというルールを破ってダウンロードした。(15歳女子)

この結果を受けドコモでは、スマホデビューにありルールを決めるだけでなく、守らせるための工夫や仕組みづくりが重要としている。

親に隠れて「こっそり課金」した経験のある子どもは全体の約2割

親に隠れて課金した経験があるか聞いたところ、中学生の19%が「ある」と回答した。課金の方法は、「プリペイドカードを購入して課金」(68%)が最も多く、「自分のお小遣いを使って課金」(26%)、「キャリア決済(スマートフォン決済)」(24%)が続いた。

またスマホで課金したことが親にバレたか聞いたところ、こっそり課金の経験がある対象者のうち実に68%が「一度もばれていない」と回答。ドコモは、子どものこっそり課金は、親が把握できないケースが多いとの見解を示した。

課金にした具体的な課金の目的を聞いたところ、以下のような回答があがった。

  • ゲームで使うアイテム(13歳男子)
  • 有料アプリを買った(13歳女子)
  • アイドルの有料会員サイトをみるために(15歳女子)

ドコモではこっそり課金を防ぐために課金を頭ごなしに否定するだけでなく、お小遣いでやりくりできる範囲内で購入してよいかなど、子供が相談や交渉をしやすい環境をつくることも重要かもしれないとしている。

中学生の3人に1人は有害サイトの閲覧経験があると回答、5人に1人は違法アップロード閲覧も

中学生のおよそ3人に1人が有害サイトの閲覧経験があり、およそ5人に1人は違法アップロードサイトの閲覧経験があると回答した。

ドコモでは、子どもがスマホでトラブルを起こしてしまうことを予防するため、家庭で法律や制度といった背景の理解を子どもに促すのに加え、機能制限などを利用することも重要との考えを示した。

また今回は中学生の1割以上がフリマアプリを使い、親に内緒でお金を稼いでいることがわかっている。

この点についてドコモは、アプリの利用規約によっては子どもでもスマホでお金を得られる環境があることを親がきちんと把握し、家庭での報告・相談のルールを作っておくとよいかもしれないとしている。

詐欺が疑われるサイトへアクセスしても、中学生の約8割は親に相談せず

中学生へ詐欺メールを受信した経験があるか聞いたところ、「ある」と回答した対象者は実に33%にも及んだ。メールや広告を頭ってクリックし「詐欺と思われるサイト」へアクセスした経験があるかという質問でも、34%が「ある」と回答。

そのうえで、詐欺が疑われるサイトへアクセスしてしまったことを親に相談・共有したか聞いたところ、79%が「相談・共有をしていない」と回答した。

子どもがリスクにさらされていないことを気付いていない親が多いようだ。ドコモでは、スマホデビュー時にフィルタリングサービスなどで詐欺サイトから子どもを守る処置をすることが重要としている。

<参照元>
NTTドコモ

img:PR TIMES