アクトインディが企画運営する、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、12歳以下の子どもを持つ全国の保護者586名を対象に「インターネット視聴に関するアンケート」を実施、2019年1月31日にその結果を発表した。

それによると、インターネット視聴時間は保護者が1時間弱、子どもは平日では30分程度だった。

子どもにインターネットを見せない保護者が多い結果に

まず、保護者と子どもが平日と休日に、インターネットをどのくらいの時間見ているか聞いた。その結果が上のグラフである。これを見ると、大人は平日平均55分、休日では58分とだいたい1時間弱程度見ていることがわかる。子どもは平日の平均が33分、休日が49分と大人よりも短く、長めの休日でも50分に満たない結果となった。

また、インターネットを全く見ない(0分)という割合では、大人では平日も休日も20%程度であるが、子どもは平日と休日ともに30%以上あり、子どもにはインターネットを見せていないという保護者は多いようだとしている。

上のグラフは2018年12月に実施した「テレビ視聴に関するアンケート」の結果と比較したものである。これを見ると、保護者も子どもも、インターネットを見ている時間の長さと録画でテレビを見ている時間の長さは同程度である。どちらも「ちょっとした時間」に見せている結果、同じような時間の長さになるのではないかと思われるという。

保護者はネットを見る時間もあまり取れない?

今回の12歳以下の子どもがいる保護者のインターネット視聴時間を、子どもがいない人も含んだ総務省調査の結果と比較してみた。(総務省の調査では年代ごとの視聴時間の結果が出ているが、「いこーよ」ユーザーのボリュームゾーンである30代の男女との比較とする。)

総務省調査の一般の30代男女のインターネットの視聴時間と比較すると、平日と休日に関わらず、今回の調査の12歳以下の子どものいる保護者の方がかなり短いことがわかる。前回のテレビ視聴を調査の時の結果と同じく、12歳以下の子どもがいる保護者はテレビだけでなく、インターネットも見る時間があまり取れないということではないかと同社では推測している。

そして、子どもがインターネットで動画を見ることに関する保護者の考えを聞いたところ、「見る時間を制限している」、「見せる動画を選択している」という保護者が、それぞれ40%、29%とおり、子どもに動画を無制限に見せているというわけではなさそうであるとしている。

全体的には「音や映像など、本や図鑑などにはない情報が得られる」の38%、「インターネットには、テレビにはない、子どもが好きな幅広い内容の動画がある」の33%など、動画ならではの利点をあげる保護者が多いという。

また、「外出先などでスマホやタブレットで手軽に動画が見せられるのが便利」が34%、「親(保護者)の家事中や外出時に静かにしていてほしい時などにインターネット動画は便利だ」が25%など、保護者として都合がいいという理由も少なくなく、インターネット動画は、内容的にも、保護者の都合としても便利であると認識されているという。

最後に、子どもがどんな動画を見ているかを自由回答で聞いたところ、多くの人が「YouTube」と回答(13%)、Amazon PrimeやHuluなど有料のコンテンツを挙げた人は少数だった。

その他、アニメ関係が10%、歌など音楽系が6%、映画系4%、電車やプラレールなどの乗り物系が4%という結果だった。

キャラクターとしてはアンパンマンが4%、ドラえもんが4%、ディズニー系が2%となったという。

<参照元>
アクトインディ:「【2019年 親子のインターネット視聴調査】子どものインターネット動画視聴が家庭において習慣化」

img:PRTIMES