Azit（アジット）は運営するモビリティプラットフォーム「CREW」において利用者の安全性を強化する取り組みを実施・発表した。
今回の取り組みを実施する上で、約1ヶ月間サービスを停止していたが同日より提供を再開するとのことだ。
CREWとはアプリを起動して出発点と到着点を設定すると、近くを走るCREWパートナーと呼ばれるドライバーとマッチングし、好きな場所まで送ってもらうことができるサービスだ。利用者は実費とシステム利用料の他に任意で謝礼を支払うことも可能と
なっている。
利用者の安全性を強化する取り組み
今回、実施された具体的な取り組みは以下の通りとなる。
- 乗車前・乗車後の法令遵守事項を徹底
- シートベルト着用未確認時のアラート
- 異常事態の発生検知
- SOSボタンの搭載
- CREWパートナーの健康管理支援
- CREWパートナーへの安心安全講習会を実施
- CREWパートナーの審査改善
- CREWライダーにおけるペナルティルール強化
- 運営による主体的なパトロール実施
CREWでは今後、車内での謝礼について会話することを禁止する。謝礼についての具体的な会話の禁止をお願いする画面をアプリ上に設置し、仮にCREWライダーが任意の謝礼について車内で執拗に質問したり、CREWパートナーが謝礼を強要するような行為が発見された場合、リサーチチームによる調査や、内容によってはアプリの利用停止も含めたペナルティ措置をとるなどの対応をする
今後シートベルト着用の確認が取れなかった場合にアラートを出し、安心安全への対策を強化する。
アプリ内の機能やGPSなどを活用して、異常事態が発生している可能性のある事象を検知する。ドライブ開始後、目的地へ向かうための走行ルートから外れている、あるいは必要以上に長時間停止している場合など、複数のケースを検知対象としている。異常を検知した場合は、CREWの安心安全管理オペレーターが利用者に連絡を行い、状況確認する。
CREW利用時に緊急事態に直面した際に利用者をサポートする機能としてSOSボタンを搭載した。本機能は、ドライブ中はアプリ上に常時表示されており、利用時はCREWの管理オペレーターがリアルタイムに現在地を把握しながら、迅速に利用者に連絡を行いつつ、必要に応じて警察への通報も行う。
CREWパートナーがアプリを起動した直後に、その日の健康状態や車両状態を確認する機能を搭載する。1月から試験的にドライブ予定のCREWパートナーにアルコール検知器の配布を実施しており、今後の定常的な導入を検討している。
CREWに登録しているすべてのCREWパートナーと対面による講習会を実施している。講習では、主に利用者の安心安全性強化のための取り組みと、徹底した法令遵守のための周知事項の説明を実施。本講習会に参加した人だけがCREWでのドライブができるようにしている。
登録時だけではなく、登録後も毎年運転状況や健康状態などの更新確認を行う。
CREWパートナーへの迷惑行為や法令遵守の観点で違反行為を行ったCREWライダーに対するペナルティルールを強化した（ルールの詳細については運営の都合上非公開）。
法令に沿った安心・安全なドライブが提供できる環境であることを、同社が主体的かつ定期的にパトロールする。定期的に運営スタッフがCREWパートナー、CREWライダー双方のユーザーとしてCREWを利用し、不適切な利用がないか確認するほか、必要に応じてフィードバックや改善を行う。