マイナビは、直近3年間で中途採用の募集実績のある企業を対象とした「中途採用業務の実績調査」を実施し、その結果を発表した(回答数:2,665社)。
同調査は、今回が初の実施となる。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間 :2018年9月28日(金)~2018年10月11日(木)
調査対象:直近3年以内に中途採用の募集をしていた企業(2,665社)の中途採用担当者
また同調査の結果は、以下の通りである。
採用に関して「質」よりも「量」に不満
中途採用者の質に対して不満を持っている企業は24.5%となった一方で、量に対して不満を持っている企業は35.1%。採用に関して「質」よりも「量」に対する不満が多い結果となった。
採用にかかる「時間」「費用」「人員」の中では、最も「人員」が足りていない。採用担当者自体も人材不足の状態。
中途採用活動に関して不足していると感じているのは、「採用業務に従事できる人員」が66.2%、「採用費用」が57.9%、「採用業務にあたれる時間」が53.9%。3分の2の企業が採用担当者自体に人手不足を感じており、人手不足を補うための人員もいない、という苦しい状況が浮き彫りに。
従業員数が多くなるにつれて、多様な働き方に前向きに
「60歳以上の高齢社員の雇用」はすでに52.3%の企業が実施とのこと。今後実施したい企業も含めると64.4%となった。「外国人の雇用」や「現役・引退アスリートの雇用」に関しては、現在実施している企業よりも今後実施していきたい企業が多いため、今後、施策の拡大が予想されるとした。
また、すべての項目において、従業員数が多くなるにつれて多様な働き方の実施へ前向きであることがわかる結果となった。
半数以上の企業が外国人を中途採用したいと回答
中途採用で外国人を採用したいと考える企業は54.3%、と過半数超えに。従業員300名以上の企業に関しては、7割以上(71.7%)の企業が採用したいと回答したという。
採用したい理由は、「国籍に関係なく優秀な人材は採用したい(32.9%)」が最も高く、次いで「日本人の人材不足に対応するため外国人を採用したい(20.2%)」。
外国人の採用自体よりも、採用後の社内への影響を懸念
外国人の採用に対する懸念として最も多いのは「日本語能力・コミュニケーション能力の不足」の52.0%、続いて「文化・価値観・考え方の違いによるトラブル」の42.3%であった。同社は、外国人の採用自体の懸念ではなく、既存社員とのコミュニケーションなど、入社した後を懸念している傾向が見られると推察した。さらに、受け入れる企業としては、外国人の新入社員と既存の社員が上手く関われるような環境を整えていくことが重要との見解を示した。
img:PR TIMES