外国人労働者の育成に受入先の8割以上が苦労。外国人労働者の育成に関する課題調査の結果

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スタディストでは、外国人労働者育成に対して受け入れ先となる業界の就業者がどのような課題を感じているか、どんなものが役立つか明らかにするため、「外国人労働者の育成に関する課題調査」を実施。その結果を公開した。

主な調査結果は、以下のとおりだった。

8割以上が外国人労働者の育成に苦労、約5割が口頭での指示が正しく伝わらなかったと回答

調査対象者に外国人労働者の育成で苦労したことを聞いたところ、8割以上が「外国人労働者の育成において苦労したことがある」と回答。

苦労した内容については、「コミュニケーションが取りづらかった」(51.8%)、「口頭での指示が正しく伝わらなかった」(46.7%)との回答が最も多かった。この結果を受けスタディストは、業務指示などの必要なコミュニケーションをとる際に特に苦労している実態が明らかになった、と語っている。

一方、「時間に対してルーズだった」(23.9%)や「日本語のマニュアルでは理解してもらえなかった」(22.6%)との回答も一定数あるものの、いずれも2割程度にとどまった。

「動画や画像を用いた業務マニュアル」を役立つと感じる割合は5割以上

調査対象者に「外国人労働者の育成において役に立つと感じるもの」として何があるか聞いたところ、最も役に立つと感じるものとして「互いの文化を理解する時間」(49.7%)や、
「動画や画像を用いた業務マニュアル」(49.4%)との回答が多かった。

一方、「外国語のマニュアル」(44.6%)や通訳(34.6%)との回答が多かったものの、上位2つには及んでいない。

今後外国人労働者の役割が増えると考える割合は9割以上

将来的に外国人労働者に期待する役割を聞いた項目では、対象者の9割以上は今後外国人労働者の担う役割は増えると回答。外国人労働者に対する期待が高いことがわかった。また約6割が「日本人人材が足りない業務の支援」を外国人労働者に期待していることがわかった。

「訪日外国人への対応」(38.8%)「海外展開時の即戦力」(36.7%)といった、外国人ならではの役割に期待する声もあったもののいずれも4割以下にとどまり、「日本人人材が足りない業務の支援」とは20ポイント以上の差がついた。

これらの結果をもとにスタディストでは、外国人労働者の育成に企業が苦労している反面、人手不足の解消のために期待もしているということが明らかになったと語っている。その上で、今後外国人労働者がさらに増加すると予測されることをふまえ、外国人労働者をいかに即戦力として育成し活躍させることができるかが、ビジネスの成長にあたり大きく関係すると考えられると語っている。

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