情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」では、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査』を、2017年6月度から毎月1回実施している。
今回、2018年1月度から12月度までの調査データ(2018年5月度調査以降の未発表分を含む)をまとめて分析し直し、その内容を『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2018年総集編』として2019年1月23日に発表した。
それによると、AIの認知率は9割超だった。
AIに対する認知率は90.7%と9割超え
2017年6月度調査時のAIに対する認知率は90.7%と9割を超え、2018年12月度調査では93.5%と微増した。また、AIについて「どのようなことができるのかをある程度説明できる」と回答した人の割合も、36.5%(2017年6月度調査)から、38.4%(2018年12月度調査)にやや増加した。
また、AIを活用した「自分に合った飲食店情報を提供してくれるサービス」の認知率は、38.1%(2017年6月度調査)から、45.8%(2018年12月度調査)にまで上昇した。AIを活用した「自分に合ったファッション情報を提供してくれるサービス」についても、認知率は35.8%(2017年6月度調査)から46.4%(2018年12月度調査)へと増加していることがわかったという。
次に、AIを活用して質問などに回答してくれる「チャットボット」を「利用したことがある」人の割合は、8.0%(2017年6月度調査)から、13.5%(2018年12月度調査)と着実に増加した。また、「チャットボット」に対する認知率は、2017年6月度調査では44.4%でしたが、2018年4月度調査以降、5割を超えることも多くなり、2018年12月度調査では55.2%になったという。
一方、音声での質問にAIが回答してくれる「AI音声アシスタント」の認知率は70.8%(2017年6月度調査)から79.9%(2018年12月度調査)まで高まったという。また、2018年12月度調査では、38.8%の人が「利用したことがある」と答えた。
そして、AIという言葉を認知している人のうち、「Amazon Echo」などに代表される「スマートスピーカー」を所有している人の割合は4.5%(2017年11月度調査)から9.8%(2018年12月度調査)に倍増しました。2017年11月度調査以降、所有者数は着実に伸び、2018年12月度調査では10人に1人が所有するまでになった。
また、認知率は本調査を始めた2017年6月度調査時点では43.5%でしたが、2018年12月度調査時点では82.1%まで高まった。
もっともAIやロボットに置きかわってほしくないのは「救急救命士」
人間が行っていた仕事が将来、AIやロボットに置きかわるのではという報道がされているが、AIやロボットに置きかわってほしくない医療系の仕事として、もっとも多くの人が挙げたのは「救急救命士」(2017年6月度調査:52.1%。2018年1月度調査:55.8%)だった。
次いで「医師」(2017年6月度調査:48.8%。2018年1月度調査:50.1%)、「歯科医師」(2017年6月度調査:44.3%。2018年1月度調査:47.5%)、「看護師」(2017年6月度調査:46.7%。2018年1月度調査:47.0%)だった。
そして、2018年12月度調査における、AIを活用した自動運転車に「期待している」人の割合は59.3%で、2017年6月の調査開始以来、継続して5割以上の人が「期待している」と答え、注目度が高いことがわるとしている。
また、自動運転のタクシーに乗りたいかを聞いたところ、2018年12月度調査において「無人の自動運転車に乗りたい」人は7.1%、「価格が安いなら、無人の自動運転車に乗りたい」人は20.9%、「どちらかというと、無人の自動運転車に乗りたい」人は5.6%だった。
一方、「どちらかというと、有人の自動運転車に乗りたい」人は20.7%、「価格が高くても有人の自動運転車に乗りたい」人は5.5%だった。
<参照元>
ジャストシステム:「10人に1人が「AIスピーカー」を所有」
img:PR TIMES