無料Wi-Fiで内容の「盗み見リスク」認知率、男女で差大きく女性は8割以上が知らない

情報セキュリティソリューションを提供するカスペルスキーは、日本国内の18歳から79歳のセキュリティ製品利用者(カスペルスキー製品、他社製品含む)の男女624人を対象に実施した「2018年度 セキュリティ意識に関するインターネット調査」の結果からVPN(仮想プライベートネットワーク)に関する分析を行い、2019年1月22日にその結果を発表した。

それによると、全体の回答者のうち、63.1%は無料Wi-Fiの利用経験があり、また75.2%は無料Wi-Fi利用時に通信を盗み見られるリスクがあることを認識していたことがわかったという。

6割が無料Wi-Fiの利用経験あり。若年層では8割以上も

まず、無料Wi-Fiの利用経験を尋ねる設問では、全体の回答者の63.1%が「無料Wi-Fiを使ったことがある」と答えており、18歳から29歳の回答者の82.7%が同様の回答をしているという。

無料Wi-Fiの認知について、「無料Wi-Fiを使ったことがある」または「無料Wi-Fiを知っている」と回答した人の合計が全体では95.3%、18歳から29歳では99.0%となり、認知と利用経験のどちらも若年層で高い結果となった。

また、「無料Wi-Fiで通信している内容が盗み見られる可能性がある」ことに対して、全体の回答者の75.2%が「詳しく知っている」もしくは「聞いたことがある」と回答した。無料Wi-Fi利用時に通信を盗み見られるリスクの認知率は男性の方が高く86.2%だった。

そして、「VPN(仮想プライベートネットワーク)」の認知については、無料Wi-Fiの利用が進み、そのリスクや危険性についても多くの人が認識している状況にも関わらず、通信の安全を守るVPNの認知は低く、全体の65.5%がVPNを「知らない」と回答した。

またVPNの認知には男女差が大きく、VPNを「知らない」と答えた男性は48.1%に対し、女性は83.0%だった。実際に無料Wi-Fiの利用経験がある人でも59.9%が「知らない」と答えている。

この結果について、カスペルスキーのコンシューマ テクニカル エヴァンゲリストである保科貴大氏は次のように述べている。

「無料Wi-Fiは、日常の利用だけでなく災害時には重要なインフラにもなっている。しかし、利用する無料Wi-Fiによってはセキュリティの問題やなりすましによって通信を傍受されたりする可能性もある。7割以上の人たちが無料Wi-Fi利用時に通信の盗み見リスクがあることを認識しているのは良い状況だ。しかし、VPNの認知は依然として低いままだ。まずは手軽な方法としてVPNアプリを利用してみてはどうだろうか。」

<参照元>
カスペルスキー「<カスペルスキーレポート:2018年度セキュリティ意識調査-2>無料Wi-Fi利用経験者のうち、6割がVPNを「知らない」と回答」

img:PR TIMES

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