エン・ジャパンは、運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「定年延長」についてアンケートを実施し、その結果を発表した。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー
- 有効回答数:970名
- 調査期間:2018年11月30日 ~ 12月27日
調査結果は、以下の通りである。
8割が定年延長に「賛成」。半数が70歳までの定年延長を「妥当」と回答。
高年齢者雇用安定法の改正により、雇用継続年齢が65歳から70歳へ引き上げられる可能性があるという。
同アンケートにて「定年延長に賛成ですか?」と尋ねたところ、83%が「賛成」と回答したとのことである。また、定年延長の年齢が“70歳”は妥当かという問いには、約半数の48%が「妥当だと思う」と回答。
一方、「延長しすぎだと思う」(43%)と回答したユーザーの理由としては、「世代交代が進まないと思う」(32歳男性)、「体力や健康面で、働き続けているイメージがない」(44歳女性)、「働いているうちは年金がもらえなかったり減額されたり、給与もこれまでと同じ額はもらえないと思うと、不安」(55歳男性)という声が寄せられたという。
年代別に見ると、50代は「延長しすぎだと思う」(50%)が「妥当だと思う」(41%)を上回る結果となった。
定年延長のメリットは「定期収入を得られる期間が延びる」、デメリットは「年金減額の可能性」。
定年が延長された際のメリットを尋ねたところ、「定期収入を得られる期間が延びる」(71%)が最多。年代別に見ると、30代は「時間を持て余すことがなくなる」(43%)、40代は「社会参加を継続できる」(61%)、50代は「経験やスキルをさらに伸ばせる」(32%)が他の年代よりも目立つ結果となったという。一方、デメリットでは、「年金減額の可能性」(44%)が最多であったそうだ。
7割が「定年延長はキャリアプランを見直すきっかけになる」と回答。大半が別企業への転職を検討。
「定年延長はキャリアプランを見直すきっかけになりますか?」の問いには、67%が「はい」と回答。年代が上がるほど、肯定的な回答が増える傾向にあったという。
また、具体的にどのような見直しを検討しているかについて回答が多かったのは、「これまでの経験が活かせる別企業への転職を検討する」(49%)、「新しい経験が積める別企業への転職を検討する」(37%)であった。
同アンケート結果から、現職に留まらず、別企業への転職に前向きな声が多いと読み取れるという。特に50代は、別企業への転職を検討する傾向にあるとの見解を示した。
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