“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営するFun Japan Communicationsは、香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国の留学事情について調査し、2019年1月16日にその結果を発表した。
それによると、「留学するなら日本」と答えた人が最多だったという。
職種は「起業家」が最多。エンタメ系も人気
この調査は香港・インドネシア・マレーシア・台湾・タイのアジア5カ国のFUN! JAPANユーザー4,483人を対象に、どこへ留学して何を学びたいかを調査したもの。
まず、「どんな業界で働きたいか」(複数回答)を問う質問では、「起業家」を選択する人がどの国でも多いという結果になった。
同社では、すでに社会人として働いている人が多い中で、いまの仕事に満足していなかったり、いまとは異なる職業についてみたいという憧れのようなものがあるのかもしれないと分析している。
また、同社ではIT関連の仕事が筆頭に挙げられるのではないかと推測している。アジア5カ国の人たちにとって、スマートフォンが生活必需品であることを考えると、アプリ開発などは身近な仕事と言えるという。実際にアプリ開発で起業している人は多いはずだとしている。
「起業家」の他には、どの国においても「エンタメ」が比較的上位にランクインした。日本のアニメやマンガを好きになり、それをきっかけとして日本への留学を決意する人も多いようだ。
また、東南アジアのタイ・マレーシア・インドネシアの3カ国では、「レストランビジネス」を挙げている人も相対的に多く見られた。
希望留学先は日本が最多
今回の調査で、留学経験のない人は多くの国で80%以上であることがわかった。
そんななか、「どこに留学したいか」の質問で、「日本」と答えた人は、インドネシア85.8%、タイ62.0%、マレーシア77.7%、台湾69.5%、香港60.8%で、「留学するなら日本」という結果になった。
次に、彼らが日本へ留学して学びたいことは、具体的に何なのか聞いた。その結果、断トツで「日本語」と回答した人が多いという結果になった。
一方で興味深いのは、「日本の文化」を目的にする人のほうが、「日本語の文法」や「ビジネス日本語」よりも多いことだという。留学の目的は必ずしもビジネスに直結しているわけではなく、日本の文化や日本人の生活に興味を持ったことの延長で、留学を検討し始める人も多いようだとしている。
そして、「日本への留学についてどう思うか」という質問では、「1~3年という期間内で日本に留学するつもり」と答えた人は多くの国で5~10%となった。
日本に留学はしたいけれど、さまざまな不安要素があると答えた人がもっとも多く、その不安要素は、「異文化と異言語の問題」、「金銭問題」だった。ちなみに、インドネシアは60%の人が「金銭問題」と答えており、大きな問題といえるという。
留学といえば長期滞在になり、また学校の費用もかかる。さらには滞在中の食費や交通費なども考えると、2泊3日で旅行をするのとは格段に違うからだ。
一方で、「日本留学に興味はあるが、どのような利点があるのかまだわからない」と答えた人もいた。台湾や香港では20%近くの人が、利点がわからないと答えている。
しかし日本には美容系、飲食系、工業系等の専門学校で、留学生を受け入れている施設も数多くある。実際、日本の技術を学びたくて留学する人は年々増えているという。
Fun Japan Communicationsでは、この調査の結果について、留学=語学(日本語)ということから離れても、日本への留学には魅力があるはずと考察している。
<参照元>
Fun Japan Communications「FUN! JAPANユーザー人気No.1の留学先は「日本」!彼らが日本で学びたいこととは?アジア5カ国の留学事情を調査・結果発表」
img:PR TIMES