カルチュア・コンビニエンス・クラブが、「若者のライフスタイルに関するアンケート調査」を実施した。
若年層のライフスタイルを調べるため、毎年実施されているものだ。
調査期間は、2018年12月21日~26日。全国の18~24歳の男女を対象に、1,502名のサンプルを調べている。
調査結果のポイントは、次の5項目。
- 「いま悩んでいること」の1位は、「お金のこと」。2位「仕事・就職のこと」 3位「今後の未来のこと」
- 5割が消費税増税に反対。「使われ方が不透明」「出費が増えて苦しい」「景気が悪化する」というのが理由
- 買い物に関する考え方。「流行の商品でも自分の趣味に合わなければ買わない」が9割、「外でお金をかけて遊ぶよりも、家でくつろぐ方が好き」が7割
- 「意識して行動をしていること」1位は、「シャンプーなどの詰め替え用を購入する」。2位「電気をこまめに消す」、3位「水を流しっぱなしにしない」
- これからもずっと地元で暮らす派は4割、ボランティア経験者は6割
若者がいま悩んでいることは「お金」
最初に、いま悩んでいることが何であるかを、複数選択で聞いた。1位は「お金のこと」(49.0%)、という結果となった。以下、2位は「仕事・就職のこと」(46.1%)、3位は「今後の未来のこと」(43.7%)とつづく。
回答者を20歳に絞って3年前から比較すると、2016年から2018年では、3年連続して「今後の未来」が1位になっている。今年の20歳の回答では、1位が「お金のこと」(45.0%)、2位が「仕事・就職のこと」(44.1%)、3位が「今後の未来のこと」(40.8%)という結果がでた。
この点について、調査を行ったカルチュア・コンビニエンス・クラブでは、「未来に対する漠然とした不安以上に、日々の生活を送っていくうえで最も重要な『お金』に対する意識が高まっていることが見てとれる」とコメントしている。
若者の5割は、消費税増税に反対
調査では、若者を悩ませる「お金」に関する項目として、10月に実施される消費税の増税に対する意識を聞いた。
結果は、「増税に反対である」との回答が48.3%、「増税に賛成である」との回答が21.8%、「どちらでもない」との回答が29.9%。半数近くが消費税増税に反対であると回答した。
理由についても、自由回答で聞いている。増税反対派で多かったのは「使われ方が不透明」「出費が増えて苦しい」「景気が悪化する」といった回答。賛成派では「仕方がない」「やむを得ない」との回答が多かったという。
若者の”買い物”に関する考え
若者の、買い物に対する意識についても調べている。「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合計数が多かった回答をみていく。
もっとも多かったのが「流行の商品でも自分の趣味に合わなければ買わない」(88.5%)。以下、「買物は楽しい」(83.6%)、「買物にはコストパフォーマンスを求める」(80.2%)、「自分に必要な物だけを買う」(75.7%)、「外でお金をかけて遊ぶよりも、家でくつろぐ方が好き」(68.9%)という結果になっている。
同社では、「若者は無駄遣いせず賢く消費をする傾向が高い一方で、ライフスタイルとしてインドア派が7割近くいる」と分析している。
若者が「もったいない」と意識して行動していること
つづいて、いまの若者が「もったいない」と思われるような行動を、意識しているかどうか調べている。
複数選択で聞いたところ、回答数がもっとも多かったのが「シャンプーなどの詰め替え用を購入する」(58.1%)。
以下、「電気をこまめに消す」(54.8%)、「水を流しっぱなしにしない」(53.4%)、「ごみの分別」(42.9%)、「冷暖房の設定温度を適温にする」(35.5%)という回答が多かった。
これからもずっと地元で暮らしたい若者は4割
調査では最後に、「生まれ育った地元での暮らしについてどう思うか」聞いた。
「現在地元で暮らしていて、今後も地元で暮らし続けたい」と回答をした人が41.7%、「すでに地元を離れているが、今後は戻りたい」と回答をした人が15.1%。最終的には地元での生活を選択する人が、半数以上いることがわかる。
ボランティア経験の有無については、6割が「ボランティア活動をしたことがある」と回答。
理由としては、3割が「役に立ちたいから」と回答している。
<出典元>
『若者のライフスタイルに関するアンケート調査』
Culture Convenience Club
img:PR TIMES