フリービットは、ブロックチェーン関連技術を活用し、カーエレクトロニクス製品の開発・製造・販売を行うアルパインとの業務提携により、CCC(Car Connectivity Consortium)ホワイトペーパーに準拠した、「デジタルキー」基礎技術を共同開発したことを発表した。
また、アルパインが出展するCES2019にて、Ethereum(mainnet)(※1)と実際に接続した「Car Key Platform」のデモンストレーションを実施するとのことだ。
※1 Ethereum(mainnet):分散型ネットワークであるブロックチェーンの一つで、分散型アプリケーション(DApps)やスマート・コントラクトを開発、動作を実現し、さまざまな業界において活用に向けた検証が進められている技術。
シンプルな管理スキームかつシームレスな提案を可能に
「Car Key Platform」は、車のオーナー情報や権限をブロックチェーン(Smart Contract)で管理することにより、鍵の発行、権利の移転といった鍵管理スキームを「デジタルキー」によってシンプルかつ低コストに実現するシステムである。
車の製造時、販売時、修理時、家族内/業務内での利用、リユース市場への販売時、シェアリングエコノミーなどの「鍵」の利用にフォーカスすることでシームレスな提案が可能だ。
今回の共同開発において、フリービットはアルパインに対して、ブロックチェーン技術に関するコンサルティング、ブロックチェーンを安全に運営する「オフチェーン技術」の提供、ブロックチェーンを効率的に運営するインフラ技術の提供を行っているという。
さらに、両社は、第二弾、第三弾として、共同でブロックチェーン技術を活用した「Car Share Platform」や、オフチェーンにおける漏洩・改ざんリスクに対応する技術の開発を進めており、今後も、デジタルキーのあらゆる可能性を双方で検証していく方針を示している。