2019年1月8日、アリババAIラボとBMWは、ラスベガスで開催された「Consumer Electronics Show(以下、CES) 2019」にて、音声起動モバイルソリューションにおける新たな連携を発表した。

アリババAIラボ開発の音声アシスタント「Tmall Genie」が2019年末までに、中国の一部のBMWモデルにて使用可能になるとのことだ。

中国市場における自動車にTmall Genieを導入する高級車メーカーは、BMWが最初だという。

また、このBMWグループとの連携は、中国におけるBMW Connectedのアリババのエコシステムとの統合に続くもの。

自宅にTmall Genie対応機器を持つBMWユーザーは、自宅で使用するかのように、移動中にもTmall Genieの機能にアクセス可能とのことだ。

BMW Connectedは2016年12月に中国で発売され、現在150万人に使用されている。

中国のBMWユーザーはTmall Genieを通じて、映画館の一覧を聞いたり、お気に入りのプレイリストを聴いたり、目的地の天気を確認したりなど、アリババの包括的な消費者中心のエコシステムに飛び込むことができる。

何百種類もの便利なTmall Genieの「スキル」が使用可能となり、音声起動コントロールを通じて、全ての情報にアクセスでき、BMW Display Screenにテキストや画像を表示することも可能。

アリババAIラボは昨年、Auto Artificial Intelligenceソリューション「AI+Car」を発売した。

このソリューションは、中国のコネクテッドカーとTmall Genieとのクラウドを通じた連携を実現し、自宅のスマートスピーカーへの会話によって、自動車の状況確認やドアロック、経路の計画や所要時間の計算などをいつでも実行することができるものだ。

Tmall Genieは2017年の発売以来、500万台以上が販売された、中国で最も人気のあるスマートスピーカーとして知られ、合計出荷台数は、世界のスマートスピーカー市場で第3位にランクインしている。

アリババAIラボ代表 Miffy Chen氏は、「中国の自動車ユーザー向けにパーソナライズ化した移動体験を、BMWと共に創り出せることを楽しみにしています。」とコメントしている。

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