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学生及び非大卒人材に対するキャリア教育事業等を行う一般社団法人スクール・トゥ・ワークは、文部科学省や厚生労働省より発表された統計情報を非大卒人材の就業にかかるデータ集として再構成した「スクール・トゥ・ワーク非大卒人材データ集2018」を発信する。
同団体は、2018年9月13日に設立され、「学校から仕事へ」をテーマに活動。若者の就業に関して、文部科学省と厚生労働省等それぞれの視点から統計資料が公開されているが、そのような複数の資料に掲載される情報を再構成することで、より分かりやすく非大卒人材の就業状況を伝えられると考え、本データ集の作成に至ったという。
本データ集の構成は、以下の通りである。
- 若者における最終学歴別就業人口
- 高卒・大卒の卒業時点の就職率
- 高卒就職者の1年以内及び3年以内の離職率
- 高卒・大卒の3年以内の離職率比較
- 高卒就職者のうち県外に就職した割合
- 高卒就職者がハローワークや学校を通じて就職した割合
- 高卒・大卒の就職先業種別割合
- 高卒・大卒の就職先規模別割合
- 高卒・大卒の大手企業就職者の離職率
- 高卒、高専・短大卒、大卒の初任給比較
若者における最終学歴別就業人口
高校卒は25%、非大卒は過半数(51%)
出典:厚生労働省,「就業構造基本調査」(2017年)
高卒・大卒の卒業時点の就職率
高卒就職者は98.1%が就職できている
出典:文部科学省,「平成30年3月高等学校卒業者の就職状況(平成30年3月末現在)に関する調査について」、文部科学省,「平成29年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」
高卒就職者の1年以内及び3年以内の離職率
3年で4割と高い離職率
出典:厚生労働省,「新規学卒者の離職状況」
高卒・大卒の3年以内の離職率比較
大卒と比較しても高い
出典:厚生労働省,「新規学卒者の離職状況」
高卒就職者のうち県外に就職した割合
“県外”に就職した高卒就職者はわずか18.8%(全国平均)
出典:文部科学省,「学校基本調査」(平成29年度)
高卒就職者がハローワークや学校を通じて就職した割合
高卒就職者は85%がハローワーク・学校の斡旋で就職
出典:文部科学省,「学校基本調査」(平成29年度)
高卒・大卒の就職先業種別割合
就職先にも大きな違い。製造業40%に対し、情報通信業はわずか1%
出典:文部科学省,「学校基本調査」(平成30年度)
高卒・大卒の就職先規模別割合
1,000人以上の事業所への高卒就職者は大卒就職者の約半分の割合
出典:厚生労働省,「新規学卒就職者の離職状況」
高卒・大卒の大手企業就職者の離職率
1,000人以上の事業所への就職者では高卒・大卒で離職率は同水準
出典:厚生労働省,「新規学卒就職者の離職状況」
高卒、高専・短大卒、大卒の初任給比較
初任給の差は続く
出典:厚生労働省,「平成28年賃金構造基本統計調査結果(初任給)」
同団体は、本データ集を現在の非大卒人材の就業状況に社会的課題があると考える全ての人に使用してほしいと述べる。
また今後もキャリアを選択する力の育成を通じ、未来を生きる若者全てが安心・納得して働き、その意欲や能力を十分に発揮できる社会の実現を目指し、若者の就業状況にかかる情報を発信していくという。
img:PR TIMES