エン・ジャパンは、運営する総合求人・転職支援サービス「エン転職」のユーザーを対象とし、「管理職への志望度」に関するインターネットアンケート(※)を実施。その結果を公開した。

(※)有効回答数:11,423名

アンケート結果の主な概要は以下のようになっている。

  • 全体の5割が管理職に興味を示す。男女を比較すると、男性の方が管理職へ強い興味を持つ傾向がみられる。
  • 管理職になりたい理由のトップは「自分を成長させたいから」。興味がない理由のトップは「管理職が不向きだから」。
  • 管理職を経験してよかったのは「視野が広がる」「影響力が上がる」「裁量が増える」など

管理職に「興味がある」のは全体の半分。男性の方が女性より管理職へ強い興味を示す。


【図1】管理職になることに興味はありますか?(男女別)

管理職になることに興味があるか聞いたところ、「興味がある」(26%)、「どちらかといえば興味がある」(24%)あわせて全体の半数が「興味がある」と回答した。また男性のうち62%が「興味がある」と答えたのにたいして、女性は41%で21%もの開きがあった。

「興味がない」(興味がない 16%、どちらかといえば興味がない 13%)と回答したユーザーを性別で比較すると、男性のうち19%が「興味がない」と答えた一方で、女性では38%と2倍もの差がついている。


【図2】管理職になることに興味はありますか?(年代別)

年代別では、「興味がある」と答えた割合が最も高かったのは30代で、「興味がある」と回答したのが28%、「どちらかといえば興味がある」は26%だった。

管理職になりたい理由は「自分を成長させたいから」が最多


【図3】管理職に「興味がある」、「どちらかといえば興味がある」と回答した方に伺います。理由は何ですか?(複数回答可)

管理職に「興味がある」「どちらかといえば興味がある」と回答したユーザーに対し理由を聞いたところ、「自分を成長させたいから」との回答が全体の43%で最多となっている。くわしく聞くと以下のような回答がえられた。

  • 部下を持ち、的確な指示を出したり、親身になることにより、自身の人間性も高まると思う(25歳男性)
  • 管理職になると、コミュニケーション力や判断力など、必要とされる能力が多いため、成長できると思う。(31歳女性)

そのほか「給与を上げたいから」(41%)、「仕事の幅を広げたいから」(39%)といった回答が続いた。


【図4】管理職に「興味がない」、「どちらかといえば興味がない」と回答した方に伺います。理由は何ですか?(複数回答可)

反対に管理職に「興味がない」「どちらかといえば興味がない」と答えたユーザーに理由を聞いたところ、最も多かった回答は「自分に管理職は向いていないと思うから」(28%)だった。さらにくわしい理由を聞くと、以下のような回答があった。

  • 現場で働いているほうが性に合う(25歳男性)
  • 管理職として、ときに怒ったり、間違いを指摘するなどは、性格に合わない(32歳女性)

管理職に興味がない理由として、そのほかに「プライベートの時間がなくなりそうと感じるから」(23%)、「仕事の責任を増やしたくないから」(22%)といった回答が多く、これら3つがトップ3だった。なお管理職に興味がない理由のトップ3を回答したのは特に女性に目立った。

管理職を経験してよかったのは「視野が広がる」「影響力が上がる」など


【図5】管理職の経験はありますか?(男女別)

回答したユーザーのうち「管理職の経験はありますか?」との質問に「ある」と答えたのは27%だった。男女別に比較をすると、男性のうち40%が「ある」と答えたのにたいし、女性では16%にとどまり、その差は2倍以上にひらいている。

【図6】管理職の経験はありますか?(年代別)

また管理職の経験者は年代が上がるにつれ増えており、20代のうち9%、30代、40代と年代が上がると26%、48%と増加している。


【図7】「管理職の経験がある」と回答した方に伺います。管理職の経験をしてよかったと感じたことを教えてください。(複数回答可・男女別)


【図8】「管理職の経験がある」と回答した方に伺います。管理職の経験をしてよかったと感じたことを教えてください。(複数回答可・年代別)

「管理職の経験がある」と回答したユーザーに、管理職を経験してよかった点を聞いたところ、最も多かったトップ3は以下のとおりだった。

  • 自分で決められることが増えた(44%)
  • 部下の成長に関わることが出来た(43%)
  • 自分の視野が広がった(42%)

管理職を経験してよかったと思えたエピソード

今回のアンケートでは、ユーザーに管理職を経験してよかったと感じたエピソードも聞いている。ここでは、そのいくつかを抜粋して紹介する。

  • 自身が管理職ではなかったとき、「いらないのではないか」と感じていた業務を無くしたり、効率化のために浮かんだアイデアをすぐに実行に移せた。(25歳男性)
  • 新規事業立ち上げ時に部下が数人でき、様々なタイプの従業員と関わることが出来た。どのようにしたら成長させてあげられるか、利益を出すためにはどうすればいいかなど、視野を広げる経験が積めた。また、目標を部下と一緒に追いかける中、部下の成長を直接見ることが出来たことが嬉しかった。(28歳男性)
  • 自分に足りないところを部下を通して知ることが出来た。マネジメントの難しさを学ぶと同時に、人間としての学びも多く得ることが出来た。(32歳女性)
  • 管理職として、経営会議など重要な会議に参加できる。経営状況や今後の中長期計画を具体的に知れるので、責任感がついた。(33歳女性)

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