マクロミル(では、全国の20~60歳の男女1,000名を対象として、「2018年の重大なニュース」は何だと思うか、あらかじめ用意された選択肢から複数回答で選択するかたちでのアンケート調査(※)を実施。

くわえて政治・スポーツなどのジャンルごとに印象に残ったニュースについても調査を行なった。

※調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査日:2018年11月26日(月)

2018年の最も重大なニュースは「安室奈美恵引退」

※複数回答・最大5個まで選択可/上位10位

1位 安室奈美恵が引退(23.3%)
2位 日産自動車カルロス・ゴーン会長逮捕。報酬約50億円過少申告の疑い(20.1%)
3位 TOKIO山口メンバー、未成年女性への強制わいせつで書類送検、ジャニーズ事務所退所(17.8%)
4位 女子プロテニスの大坂なおみ、全米オープン優勝(15.6%)
5位 日本大学アメフト部、悪質タックル問題(14.8%)
6位 安倍総理が消費税10%増税を正式表明(13.5%)
7位 松本死刑囚ら元教団幹部ら7人に刑執行(13%)
8位 樹木希林、死去(12.8%)
9位 大杉漣、急死(12.4%)
10位 羽生結弦が平昌五輪フィギュア男子シングルで66年ぶり連覇(12.3%)

2018年の重大ニュースに関し、総合ランキングのトップには「安室奈美恵さん引退」のニュースが選ばれた。昨年の同じ調査でも、安室奈美恵さん引退発表のニュースは2位に選ばれている。彼女の動向は、人々に強い印象を与えたようだ。

年代別では、いわゆる「アムラー世代」といわれる30代で、このニュースを2018年の重大ニュースに選んだ人が多い。この年代にとっては特に注目度の高いニュースであったことがうかがえる。

男性は「社会・スポーツ」、女性は「芸能」ジャンルが上位をしめる傾向

男女別でランキングをみると、集計結果に違いがみられた。以下、上位5位までを男女別に紹介する。

▽2018年の重大ニュースランキング 【男性編】
(複数回答・最大5個まで選択可/上位5位)

1位 日産自動車カルロス・ゴーン会長逮捕。報酬約50億円過少申告の疑い(24.3%)
2位 日本大学アメフト部、悪質タックル問題(17.3%)
3位 安室奈美恵が引退(17.3%)
4位 大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が二刀流で活躍。ア・リーグ最優秀新人賞(16.5%)
5位 女子プロテニスの大坂なおみ、全米オープン優勝(14.7%)

▽2018年の重大ニュースランキング 【女性編】
(複数回答・最大5個まで選択可/上位5位)

1位 安室奈美恵が引退(29.3%)
2位 TOKIO山口メンバー、未成年女性への強制わいせつで書類送検、ジャニーズ事務所退所(21.1%)
3位 樹木希林、死去(18.3%)
4位 羽生結弦が平昌五輪フィギュア男子シングルで66年ぶり連覇(16.9%)
5位 女子プロテニスの大坂なおみ、全米オープン優勝(16.5%)

男性側のランキングでは、「ゴーン会長逮捕」のニュースがトップ。そのほか、「日大アメフト部悪質タックル問題」、大谷翔平選手や大坂なおみ選手の件など、スポーツに関するニュースがトップ5のうち3つランクインしている。

たいして女性側のランキングでは、1位~3位までを芸能のニュースがしめた。マクロミルは、男女それぞれの興味や関心の違いがあらわれた結果となったと語っている。

「政治」では消費税増税、「スポーツ」では不祥事に関するニュースが目立つ

また本調査では、「スポーツ」「芸能」「政治」「海外」「社会・経済」という5つのジャンルごとにランキングを作成している。ここでは、そのなかから「政治」と「スポーツ」のランキングを紹介する。

▽政治編ランキング
(複数回答・最大5個まで選択可/上位5位)

1位 安倍総理が消費税10%増税を正式表明(47.1%)
2位 森友学園を巡る公文書改ざん問題で佐川氏を証人喚問(29.7%)
3位 沖縄県知事の翁長雄志が死去(29.0%)
4位 「18歳成人」民法改正案を閣議決定(28.0%)
5位 カジノ法案が成立(24.4%)

政治のジャンルでは、消費税増税が他のニュースに圧倒的な差をつけてトップとなった。2位の「森友学園の公文書改ざん問題」と比べると、約2倍近くの表が集まっている。

マクロミルはこの結果について、10月に正式表明された記憶に新しいニュースであること、自分たちの生活に直結する話題であることから、重大だと感じる人が多かったものと推測している。

▽スポーツ編ランキング
(複数回答・最大5個まで選択可/上位5位)

1位 日本大学アメフト部、悪質タックル問題(38.5%)
2位 女子プロテニスの大坂なおみ、全米オープン優勝(34.9%)
3位 貴乃花部屋力士による暴行問題。貴乃花親方は相撲協会を退職(28.4%)
4位 羽生結弦が平昌五輪フィギュア男子シングルで66年ぶり連覇(28.3%)
5位 カーリング女子、オリンピック初の銅。「もぐもぐタイム」「そだねー」などの言葉が流行(25.2%)

2018年には平昌オリンピックが開催や、フィギュアスケートの羽生選手、女子カーリング日本代表の活躍などがあり、報道でも頻繁に取り上げられた。

しかしこういった話題をおさえてトップとなったのは「日大アメフト部の悪質タックル問題」。そして3位には「貴乃花部屋力士による暴行問題」がランクインしている。

参照元:HoN0te