AIが子どもたちを育てる時代に!幼稚園でAIプログラミングアプリを活用した実証実験

TAG:

福島情報処理センターおよび福島コンピューターシステムは2018年12月25日、2社共創の“FFプロジェクト”の一環として、福島県郡山市の学校法人尚志学園 尚志幼稚園にて、共同開発による「AIを子どもたちが育てる、AIプログラミングアプリ『HelloThink!』」を活用した実証実験を2018年12月4日より開始したと発表した。

全国初の試みのAI活用した幼稚園での実証実験

FFプロジェクトとは、郡山市に本社を構える福島情報処理センターと福島コンピューターシステムがタッグを組み、福島県から新しいIT情報を発信しているプロジェクトだ。

この実証実験は全4回を予定しており、子どもたちがこれから迎えるであろうAIの発達した時代に適応したプログラミング的思考を楽しく身につけてもらうことを目的として「幼稚園の園児約70名(5歳)」に対し授業を実施するもの。

FFプロジェクトによると、AIプログラミングアプリを活用した幼稚園での実証実験は全国初の試みとなるという。

AIプログラミングアプリ『HelloThink!』はスマートフォンのカメラで身近にあるモノや描いた絵を撮影し、事前にAIに教えた類似したものの写真と比較させる。

そして、AIが同じものであると判断すると認識率をパーセンテージで表示。AIに何を学ばせるか、学ばせたAIをどのように利用するかを考える力を育んでいくという。

子どもたちはAIの反応を見ながら学習を

尚志幼稚園における第1回、第2回の実証実験は、「描いた絵で水族館を作ろう!」というテーマで開催したという。子どもたちに好きな海の生き物を描いてもらい、それをスマートフォンで撮影する。

すると、『HelloThink!』アプリが「イルカ」や「タコ」など子どもたちが描いた生き物の種類を判定し、認識率をパーセンテージで表示するという。これによって、子どもたちは自分の思うような結果が出なければ絵を修正し、どうすればAIに認識されるのか、また、認識率を上げることができるかを思考することになる。

両社によると、このようなサイクルを繰り返すことで、プログラミング的思考の基礎が身に付くという。子どもたちはAIの反応を見ながら学習していくとしている。

今後、2019年1月には第3回、第4回の実証実験を予定しているという。

img:@Press

モバイルバージョンを終了