東京大学の越塚登研究室らは、「不在配送ゼロ化AIプロジェクト」を立ち上げた。
今回、開発した配送ルーティングエンジンによる配送試験を行ったところ、98%の配送成功率を得たという。これは、宅配における不在配送を9割以上削減することに相当するそうだ。
不在配送ゼロ化AIプロジェクトの概要
日本全体の労働力が低下するなか、人工知能を活用した生産性向上に寄与するべく、東京大学の研究室が東大発ベンチャーらの協力のもと、実用化を前提に実施する。
同プロジェクトで開発された「配送ルーティングエンジン」は、各戸に設置されたスマートメーターから取得される電力データをAIが学習。配送時刻における在宅予測に基づいて、在宅戸から優先的に配送するルートを自動生成するのだという。
配送試験および結果について
配送試験は同システムを活用し、2018年9月6日〜10月27日、東京大学構内にて実施。人工知能が不在先を回避するルートを配送者に示したことによる配送成功率は98%にのぼり、人の判断で配送した結果と比較すると、現状発生している不在配送の9割以上が削減されることが実証。
さらに、不在配送に伴う再配送が削減することで、移動距離も5%短縮することが判明したという。
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