「CAMPFIRE AWARD 2018」約5,800のクラウドファンディングプロジェクトの中から13件を表彰

CAMPFIREは、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」にて約1年間の間に実施された約5,800件のプロジェクトのなかから、特に優れた挑戦を讃える表彰イベント「CAMPFIRE AWARD 2018」を2018年12月20日に開催した。

同イベントでは、1件の大賞、6件の部門賞、3件の特別賞、3件のパートナー企業賞を選出。大賞は民間ロケット開発を行うインターステラテクノロジズのMOMO2号機開発プロジェクトが受賞した。

以下では表彰された13のプロジェクトを概要、選考理由とともに紹介する。

【大賞】今度こそ宇宙へ! MOMO2号機をみんなで飛ばそう

同プロジェクトは、日本は欧米に比べ、宇宙ベンチャーへの投資額が低いなか「みんなの力で宇宙にロケットを飛ばそう!」と始まったロケットのクラウドファンディングである。

これまで3回のクラウドファンディングを実施し、支援者総数は累計で2,831人を記録。インターステラテクノロジズのロケットが宇宙に到達すれば、民間では日本初という快挙となり、社会的にも注目度が高いことが大賞の受賞理由だという。

【部門賞:エンタメ賞】次のアドベンチャーゲームは画面の向こうへ!『東京クロノス』制作プロジェクト始動!

人気小説「ソードアート・オンライン」のプロデューサーである三木一馬氏を始め豪華な制作クリエイターによるVRミステリーアドベンチャーゲーム制作プロジェクトだ。

クラウドファンディング自体をエンタメとして捉え活動を行い、プロジェクトをみたクリエイター達にも夢を与え、このプロジェクトをきっかけにクラウドファンディングに挑戦する人も現れ、VRゲーム業界にも影響を与えたことが評価されエンタメ賞の受賞となった。

【部門賞:音楽賞】夢のような野外フェス・FESTIVAL de FRUE 2018の開催に向けて

2017年に国内外から「魂を震わす」音楽家たちを招聘し、感度の高い音楽好きを唸らせたFESTIVAL de FRUE(フェスティバルドフルー)。企業協賛もほとんど入れず、手作りで運営をしいることから、今回のクラウドファンディングがフェスを開催できるかどうかの大きなジャッジになったという。

募集終了6日前時点で700万円の支援金目標に対して50%程度の達成率で、目標達成が難しいというムードのなか、FESTIVAL de FRUEを愛すメディアの方、昨年の参加者の協力があった結果、目標を大幅に上回り、フェスを開催。

音楽ジャンルには情報拡散力をもつアーティスト発信のプロジェクトが多いなか、アーティスト発信ではなく音楽を愛するプロジェクトオーナーと支援者がともに発信を続け、「資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる。」というCAMPFIREのミッションを音楽において体現するプロジェクトとなったことが音楽賞の受賞へとつながったという。

【部門賞:ファッション賞】【世界一”透明な”パンツ】一度はいたら忘れない。心地よいパンツができました!

慶應義塾大学2年生の学生起業家がパンツが手に届くまでの道のりを道筋や原価などをすべて“透明”にした「世界一“透明な”パンツ」なパンツを作り、ブランドを立ち上げるために実施したプロジェクトだ。

パンツはすべて日本製で、固く捉えがちな「エシカルファッション」という分野であえて「パンツ」という商材を選ぶことによりそのイメージを崩し、毎日身につけるものから少しずつ変化や気づきが生まれて欲しいという思いが込められているという。

キャッチーなタイトルが注目を集めるととともに、プロジェクトオーナーの人柄やブランドの世界観が伝わり、400人を超える支援者が集まった。同社のミッションである「資金集めの民主化」「小さな火を灯し続ける」を体現したプロジェクトであるためファッション賞の受賞となった。

【部門賞:ソーシャルグッド賞】タトゥー裁判をあきらめない!日本初、裁判費用をクラウドファンディングで集めたい

日本ではじめて、裁判の被告と担当弁護士がともに立ち上げた裁判費用のクラウドファンディングのプロジェクトだ。

タブー視されがちな「タトゥー」というテーマにも関わらず、200人以上から支援があり、資金調達だけではなく社会への問題提起にもつながった、象徴的なプロジェクトとなっている。

タトゥー裁判は11月には控訴審で逆転無罪を勝ち取り、2018年にはタトゥー裁判に続き、複数の裁判費用のクラウドファンディングが実施されるなど、クラウドファンディングの新しい使い方を切り開いた点が評価されソーシャルグッド賞の受賞となった。

【部門賞:ガジェット賞】~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!

海外のクラウドファンディングでも話題を呼んだ世界最小のスマートフォンの日本上陸プロジェクト。

7400万円を超える支援を集め、CAMPFIREのガジェット・テクノロジーのジャンルで過去最高の支援金額、さらにCAMPFIRE歴代3位となる記録を樹立した。

近年徐々に広まりつつある国境を越えたクラウドファンディングの挑戦として大きな成功事例となり、同プロジェクトの成功が海外の人が日本のクラウドファンディングの市場に注目するきっかけとなったことがガジェット賞の受賞となった。

【部門賞:フード賞】ホップ栽培面積日本一!岩手県・遠野で「香る」クラフトビールに挑む!

「ポップの里からビールの里に」という遠野全体で掲げる大きな目標のなか、Iターン者が中心となって立ち上げた遠野醸造を作るためのプロジェクトだ。

コアメンバーに遠野出身者がいないなかで、遠野に暮らす方にも丁寧に想いを伝え、大きな共感の輪を生み出した姿勢が素晴らしく、受賞ポイントとなった。

【特別賞:灯火賞】プロクライマー野中生萌 「東京23区初」スピードクライミング壁設置プロジェクト

2020年のオリンピックの新種目であり、日本でも愛好家の多いスポーツクライミング。2018年のボルダリング世界ランキング1位の野中生萌(みほう)選手が東京23区初となるスピードクライミングの練習場所を作りに挑戦したプロジェクトです。文字通り壁を登り頂上を目指す野中選手の活躍を祈るファンからの応援により、目標を大きく超える472万円(達成率188%)の支援が集まりCAMPFIREのスポーツジャンルでも歴代9位の記録となりました。

【特別賞:灯火賞】全国のこども食堂を安心・安全な場所に こども食堂の保険加入をすすめたい!

全国にひろがる「こども食堂」の安心と安全を守るため、「保険導入を促す」プロジェクトだ。

実施のタイミングで全国の「こども食堂」数の調査を実施したことにより、自然発生的に全国に広がっていた「こども食堂」の実態調査にもつながったという。

「こども食堂」が全国に2000箇所以上ある、というビッグニュースとともに、公開日の翌日には新聞の一面に複数掲載されるなど、大きく話題になり、社会の関心を大きく喚起したことで灯火賞の受賞となった。

【パートナー賞:FAAVO賞】女子高生の挑戦。屋根のない油津商店街アーケードをカラフルな傘で彩りたい!

地元の女子高生が宮崎県日南市の油津商店街のここ数年の再生に勇気をもらい、商店街に恩返しがしたいという思いからポルトガル発祥の「アンブレラスカイ」と呼ばれるカラフルな傘で商店街のアーケードを彩る取り組みを行うために企画したプロジェクトだ。

企画実行中はSNS映えするフォトスポットとして、全国から多くの方が油津商店街に訪れましたという。FAAVOの目指す地域と人が輝く未来を体現しているプロジェクトであることがFAAVO賞の受賞へとつながったという。

【パートナー賞:パルコ賞】世界をもっとポジティブ&ピースフルに!「マムアンちゃん」単行本化プロジェクト!

ファッションコラボなどで人気のキャラクター「マムアンちゃん」。10年以上連載を続けているのに今まで単行本化されていなかった長寿漫画を単行本化すべく立ち上がったプロジェクトだ。

ホームレス問題の解決に挑戦している雑誌「BIGISSU」に掲載している作品という事で、ファンに初単行本を届けるとともに、キャラクターを好きな幅広い世代に対して、社会問題への関心を持ってもらうきっかけになった点が評価され、受賞に至った。

【パートナー賞:ワールド賞】パジャマをもっと自由に。京都のホテルが寝る直前まで夜遊びできるパジャマを作ります

「ホテル=ただ泊まる場所」ではないという考えのもと、パジャマを単なる個室で過ごす服としてではなく、「チェックインして部屋にこもるのではなく、街に繰り出してその土地ならではの空気感を感じる旅をしてほしい」というホテルの要望を叶えるために、外でも着られるおしゃれなパジャマとしてデザインされた商品。「パジャマ」の新しい価値を問い直すという企画内容だけでなく、リターンに事業企画データなども含まれ、クラウドファンディングならではの非常にユニークな点が評価され受賞となった。

【パートナー賞:さとふる賞】“地域を旅する大学”をつくりたい!!学校法人『さとのば大学』設立準備プロジェクト

「都市と地域を結ぶ学びの場」の提供を目指し、地域を1年ごとにめぐり暮らしながら学ぶ「さとのば大学」を設立するためのプロジェクトだ。

これまで多くの方と協業してきたプロジェクトオーナーの信頼が形となり、多くの人からの共感を集め1,000万円を超える支援をあつめたことが評価され、受賞となった。

img:PR TIMES

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