ピクスタは、同社が運営するストックフォトサイト「PIXTA」内で、検索されたキーワードと販売された写真・イラストを分析し、2019年の写真・イラストのトレンドを考察した「Creative Trend 2019」を発表した。

Creative Trendとは、PIXTAでプロジェクトを発足した、時代トレンドと写真・イラストのビジュアルトレンドをかけ合わせて分析・考察した「次年に求められるテーマとビジュアル表現」を指す。

また日本の社会トレンドと、同サービスを通じ日本で購入された写真・イラストの傾向、検索キーワードを元に分析。過去3年間の検索キーワードの変化上昇率、ビジュアル表現の移り変わりを元に、今後、日本でより求められるであろうテーマとそのビジュアル表現について考察したもののだという。

同社が2019年のCreativeTrendとして選んだテーマは、以下の4つである。

  • 未来のくらし



AI時代に突入し、さまざまなものがつながり、連動し、スマートフォンひとつであらゆるものが完結するよう進化するなかで、ビジュアル表現はオリジナリティとリアリティ、社会の成長スピードと共に想像の先を表現することが求められる。

  • リアルジャパン



訪日観光客が増え続ける現代の日本。地方都市に足を伸ばし、様々な体験と日常を求めるように、ビジュアルもまた「今の日本」を体感的に切り取ったものに需要が移っている。

  • わたしらしく、美しく

広告クリエイティブの中でも需要の高い「人物表現」。被写体のドラマ性へと移り変わっている。

  • 遊びゴコロ



デジタル化の一方で、反動のようにアナログテイストが好まれている。ぬくもりを求めるように手書き感あるイラスト表現が人気。以前よりも、主張しすぎないさりげなさがトレンド。

同社COOの内田氏は、ストックフォトの数ある魅力のうちのひとつに「個人のアイデアをマーケットに問い、収入に転換し、そしてそのプロセスを自分の意思で幾度も繰り返すことができる」という面が挙げられるという。それらの蓄積が、良質なコンテンツの流通へと繋がり、購入者、クリエイター双方の皆様に価値がもたらされているのだと述べる。

同社は「Creative Trend 2019」が、このようなサイクルをより良く未来へ繋げていくための活動の一助となることを望むという。

img:PIXTA