「2018年の10大セキュリティ事件ランキング」巧妙化するサイバー脅威

サイバーセキュリティ企業のマカフィーは、日本国内の経営層や情報システム部門などのビジネスパーソンを対象に「2018年のセキュリティ事件に関する意識調査」を実施し、2018年12月11日にその結果を基にした2018年の10大セキュリティ事件を発表した。

それによると、2018年は、第1位に日本の仮想通貨取引所コインチェックから史上最高被害額の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した事件がランクインした。

またその他にも、企業になりすました悪質なメールによる、フィッシングサイトに誘導する詐欺や、個人のデバイスを不正なマイニングに悪用するWEBサイトなど、巧妙化するサイバー脅威に注目が集まった1年だったと同社は見解を示している。

仮想通貨「NEM」が流出事件がランキングトップに

この調査は、日本国内に在住する企業経営者、企業に勤務する情報システム担当者、一般従業員など22歳以上の男女1,552人を対象に行われた。

まず、ランキング10の事件は以下のようになった。

今回ランキングの第1位になったコインチェック「NEM」流出事件は、その被害の大きさから国内外で大きな話題となった。

マカフィーの見解では、今回のNEM流出事件で顕著だったのはその被害額で、日本円にして当時レートで約580億円相当という史上最高額を記録した。 流出原因としては、秘密鍵をインターネットから切り離して管理するコールドウォレットを導入していないことなどが指摘されている。

常にサイバー犯罪者の存在を念頭に置いた対策を

マカフィーではこのランキング結果に対する見解として以下のような考えを示している。

また、不正メールによる攻撃の対象は個人のみにとどまらず、企業を狙ったビジネスメール詐欺も世間を騒がせた。これらのような悪意あるメールによる攻撃はこれまでにも存在していたが、近年は気を付けていても不正メールだと見分けがつかないほどに巧妙化してきている。

eye catch img: PRWire

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