電通とエジェ社は、簡便で安価に導入できる3Dバーチャルキャラクターでの接客VTuberサービス「キャラトーカー」を共同で開発した。
昨今、3Dバーチャルキャラクターは「VTuber」として広く一般的に定着しており、企業や自治体の宣伝マスコットとして起用されるなど、リアルなコミュニケーションの場でも起用されているという。
また同社は、企業や自治体のVTuber起用される背景として、プロモーションに合わせたキャラクター造形が可能であることや、キャストのスキャンダルリスクの低さなどが挙げられるとしている。
しかし、その簡便さの一方でキャラクターのモデルが人型であることが多く高い模写性が求められるため、身体の動きをトラッキングする高精度なセンサーデバイスや高価な機材が必要になり、その運用に技術的な煩雑さという課題が明らかになったとも述べている。
キャラトーカーは、上記のような運用における技術的な煩雑さを解決した接客VTuberサービスだ。
同社の企画プロデュース力とコンテンツクリエーティビティー、エジェ社のスマホ向けの3Dキャラクター制作やアプリ制作の高度な技術ノウハウを掛け合わせることで、誰でも自然で豊かな表情やジェスチャーを表現できるキャラクターのデザインを実現したという。
また、キャラトーカーには以下の特徴があるという。
- 来店客との会話に特化している
- 顔の表情に重点を置いている
- スマホからキャラクターを操作できる
この特徴により、必要最低限の機材・スタッフ数で、簡便・安価に導入可能となり、店内のデジタルサイネージ、イベント、売り場、受付など、あらゆる企業コミュニケーションの場に展開できるのだという。
同社は、本サービスの第1弾として小猫のキャラクター「なてし」を用いたイベントを下記のとおり実施する。
- 日程:12月12日~24日
- 場所:伊勢丹新宿店・本館6階催事場「2018 ISETAN CHRISTMAS LAND」内
また、同社は今後の展開について、キャラクターの権利ホルダー、芸能・声優事務所等の協力のもと、「自社キャラクター開発」「迅速な導入」「低コスト運用」などの幅広い要望に対応するべく、キャラクターのバリエーションや配信システムなど、サービスのパッケージラインアップを揃え、2019年度上期を目途にサービスを本格化させる予定だという。
img:PRWire