独立系ITコンサルティング・調査会社であるアイ・ティ・アール(ITR)は2018年12月11日、国内の画像認識、音声認識、音声合成、言語解析、検索・探索のAI主要5市場規模推移および予測を発表した。

それによると2017年度のAI主要5市場は前年度比65.2%増と急成長し、2022年度には500億円に達すると予測している。

今後5年間のCAGRは35.6%、2022年度には500億円に

この調査によると、各市場ともに、認識精度の向上など技術的な進歩とともに活用用途の多様化が進みつつあることから、2017年度のAI主要5市場の合計売上金額は116億円、前年度比65.2%増と急速な伸びを示したという。

主要5市場のなかで市場規模が大きく、今後の伸びが期待できるのが画像認識と言語解析だ。画像認識は幅広い用途で導入が進みつつあるが、特に需要が高いのが製造業での検品と小売業での各種分析用途で、当面はこれらの用途が市場の伸びを牽引する見込みだ。

言語解析は現状コールセンターでの活用を中心に導入が進んでいるが、今後幅広い分野に導入が広がると予想。

また、AI主要5市場は今後も継続的な伸びが見込まれることから、CAGR(2017~2022年度)は35.6%、2022年度には500億円に達すると見解を示している。

img: ITR