Beacon施策を一元管理。オフラインユーザーへのパーソナライズ配信がスムーズに

Tangerineは2018年12月10日、同社が提供するリアル行動データプラットフォーム「Tangerine nearME(TM)」とデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が提供するメッセージング管理ソリューション「DialogOne®」の連携を発表した。

これにより「DialogOne®」を導入済みの企業は、LINE BeaconやiBeaconなどのビーコンを活用したメッセージの配信設定、設置後のビーコン端末管理などを一元的に、従来よりも容易に行うことが可能となるという。

Beacon施策を簡単に一元管理することが可能に

DACが開発・提供している「DialogOne®」は、LINEやFacebook Messengerを活用し、広告主が保有する顧客情報とLINEなどのユーザーのアカウント情報を掛け合わせ、各ユーザーに最適化したメッセージを配信することができるソリューションだ。

一方、Tangerineが提供する「Tangerine nearME(TM)」は、ビーコンを利用することで、生活者のオフライン行動データを蓄積、分析するリアル行動データプラットフォームである。Tangerineの提供するビーコンはすでに、全国に実店舗を持つ大手企業や公共機関において設置が進んでいるという。

これまでビーコンを使った施策を実施するには、企業が個別でビーコン端末を管理し、ビーコンが発する電波の強度調整をビーコンごとの設置場所に出向いて確認をする必要があった。また、さまざまな設定が煩雑なため、施策実施に至るまでに一定のハードルがあった。

今回の連携により、「DialogOne®」を導入済みの企業は、「Tangerine nearME(TM)」のビーコン接触時の配信定義設定機能「Location Journey Builder」を活用することで、Beacon施策を簡単に一元管理することが可能となる。

任意の条件を組合せ、ユーザーのプロファイルに応じたきめ細やかなエンゲージメント施策、配信設定などを同一の管理画面を通じて実行することができる。

来店客に最適できめ細かなユ-ザエンゲージメント施策を提供

「Tangerine nearME(TM) Location Journey Builder」は、リアル店舗でのビーコン接触時の配信内容を設定する機能である。“来店”や“ビーコン接触”をもとに過去の来店履歴データとの組み合わせで、リアル店舗での来店客に対する最適できめ細かなユーザエンゲージメント施策を提供する。

「来店後2分経過した顧客に来店ポイントを発行する」など“来店”や“店内の特定のエリアや棚前に来た”といった店内行動データからの演出から、店内行動データ+過去の来店履歴データまでを組み合わせる。

そして、「新規来店客にのみプロモーション通知する」、「過去1カ月来店がなかったリピートユーザに特別なセールスメッセージを通知する」など、任意の条件の組合せでユーザーのプロファイルに応じたきめ細やかなエンゲージメント施策をクラウド管理画面の設定(ノンプログラミング)で簡単に演出することが可能だ。

なお、Tangerineの提供するビーコン端末は、1台のビーコン端末でLINE BeaconとiBeacon両方を同時に利用できるハイブリットビーコンとなる。

LINEへのメッセージ配信は「LINE Beacon」を使用して行う。これに併用してiBeaconを利用することで、屋内回遊や動線といった行動データ解析とフィードバックで最適な情報配信を行うことができる。

また、エコ・モードやビーコンのなりすまし・ただ乗り防止など、企業での大規模なビーコン導入に必須のセキュリティ機能も提供しているという。

IMG:PR TIMES

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