人生100年時代の“ミレニアル世代の生存戦略”とは。必須スキル・アイテムを調査

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2018年12月7日、お金のデザインは、「20-30代のお金と生活に関する調査」の結果を公表した。調査は、20~60代の男女1,000名(各年代 男女それぞれ100名)に対して行われている。

結果として、以下のことが明らかにされた。

この結果について、同社は、「先行き不透明な『人生100年時代』を生き抜くために、平成育ちの20~30代は、失敗しない生き方を好み、情報を駆使してより良い選択をし、大きなリスクを避ける傾向にあることがわかった」と分析している。

現代の20~30代は、今の40代以上よりも早くから将来に備えている

調査ではまず、全世代に対して「あなたが20代のとき、資産運用をしていましたか?」と質問している。

世代別に比較すると、20~30代で必要性を感じていた人の割合が高い。40~60代の1.6倍の数値を示している。必要性を感じて実際に資産運用をしていた人は2倍以上。

若者の方がより堅実、という結果になった。

最も求められている資産運用のタイプは「バランス型の投資」

20~30代に対して、「あなたが最もやってみたい投資はどのタイプですか?」と質問すると、過半数が「ローリスクでミドルリターンを狙うバランス型投資」(55%)を選択した。

2位は「ローリターンだが元本保証に近く、リスクがほとんどない投資」(25%)、3位が「ハイリスクだがハイリターンを狙う、攻めの投資」(12%)と続く。

「失敗したくない」「損しないために事前に調べたい」と答えた人は約7割

20~30代に対して、「あなたの考えとして、より当てはまるものをお選びください」と聞いた結果、「失敗したくない」「損しないために調べる」「コスパを重視」がそれぞれ約7割と答えている。

20~30代が大きな失敗を避ける世代であるといえる結果となった。

現代を生き抜く必須アイテムは「お金」「スマホ・パソコン」「家族」

調査では、全世代に「あなたにとって、現代を生き抜くための必須アイテムは何ですか」と質問している。

20~30代のBEST3は「スマホ・パソコン(タブレット含む)」。情報に対する意識の高さが顕著な結果となった。

40代以上では、「スマホ・パソコン(タブレット含む)」の代わりに「健康・体力」がランクイン。

60代になると、「健康・体力」が他に圧倒的な差をつけて1位になる。

100年時代の必須スキルは「情報検索・選択力」「柔軟性」

全世代に、「あなたが思う『人生100年時代』を生き抜くための必須スキルは何ですか」と聞いている。

20~30代では、「正しい情報を集め、より良い選択をする力」「何が起きても対応できる、柔軟性」「ストレスに耐える、忍耐力と精神力」がトップ3となっている。

40代~60代では1位と2位が入れ替わるが、大きな差はなかった。20~30代は、より「情報検索・選択力」を求めていることがわかる。

若いほど「リユース」「シェアリング」「マッチング」など新しいサービスを活用

全世代に対して「以下のサービスを利用したことはありますか」と聞いたところ、「飲食店検索アプリサービス」「レシピ検索サービス」「フリマアプリ」が上位を占めた。

全てのサービスで20~30代の利用が多い。

この結果について、お金のデザインでは「損しないため、効率よく物事を進めていくため、特に20~30代が、情報を駆使し衣食住や仕事・恋愛にいたるまで新しいサービスを積極的に取り入れ、他の年代をリードしていることがわかる」とコメントしている。

キャッシュレスで買い物しているのは20~30代の6割以上

20~30代に「あなたは、各種ポイントや電子マネーなど『デジタルマネー』と呼ばれるものを持っていますか?」と聞いたところ、「各種ポイント」を持っているのは83%、「クレジットカード・デビットカード」は88%、「電子マネー」は75%、「仮想通貨」は5%となった。

仮想通貨をはじめている人はまだ一部だが、多くの若者がポイントや電子マネーなど、現金に代わるデジタルマネーを持っている。

調査では、全世代に「ポイントと仮想通貨をお持ちの方、あなたが現在お持ちのポイントと仮想通貨の総額はおいくらですか?」という質問している。

20~30代の保有ポイントは平均1.5万円相当、仮想通貨は21.6万円という結果となった。仮想通貨に関しては全世代平均を上回っている。

20~30代に「あなたが買い物をするとき、現金と現金以外(キャッシュレス)、どちらで支払うことが多いですか?」という質問には、「現金と半々」と答えた人も含めると、キャッシュレスを日常的に使っている人は6割を超える。

同じく20~30代に「デジタルマネー には『現金同様の価値がある』と思いますか?」とたずねている。

結果約8割が、電子マネーや各種ポイント、仮想通貨のようなデジタルマネーに、現金同様の価値があると回答。現金に代わるものとして、デジタルマネーの価値は高まっている。

全世代を対象に「あなたが2018年にしてしまった『お金の失敗』は?」とたずねる調査も行われた。

「タイムセール中に買い損ねた」、「買ったものが似合わなかった」といったものから、「株式投資や仮想通貨、また友人との金銭トラブル」まで、さまざまな失敗エピソードが集まっている。

同じく全世代に「失敗してしまった金額」についても聞いている。

「失敗してしまったエピソード」で失った金額は、金額を回答した人の平均額で85万円となった。なお、最高額は2,000万円。

※出典:株式会社お金のデザイン、20代、30代に聞いた「人生100年時代」の”生存戦略”とは

img:お金のデザイン

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