商業出版向け「AI小説執筆プロジェクト」始動。“17秒間で原稿用紙約5枚分”の執筆が可能に。

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Book&Companyは、2018年5月、カンボジアのキリロム工科大学と提携し、AIによる小説執筆プロジェクトを開始した。

開発段階として、第1フェーズの小説の自然言語理解が終了し、第2フェーズの自然言語生成の段階へ移行し、文章生成ができるまでに開発が進んだとのことだ。

実際にAIが文章生成している動画が以下。

【Books&Company】AIが小説を書いている!

プロジェクト概要

当プロジェクトは、単なる研究だけでなく、AIが執筆した作品を商業出版させることを目的としている。

AIによる小説執筆は研究としては国内の他大学でも取り組みがあるが、いまだ社会実装、つまりは商業出版という段階には至っていないとのことだ。

そこでBooks&Companyとキリロム工科大学は、AIが執筆した小説を実際の書店で販売できるレベルまで引き上げることを目指しているという。

AIエンジン開発とプロセス



小説創作に用いるAIテクノロジーは、自然言語処理に分類されるジャンルのもので、身近なサービスの例としては自動翻訳、AIスピーカー、チャットボットなどに使用されているもの。

このテクノロジーを駆使して、あたかも人間が書いたかのような物語を創作するAIプログラムを開発することが今回の目的とのことだ。

これを実現するためには、構造化されたデータを学習させ、幾度となくチューニングを重ねて文章を生成させることが必要である。

本プロジェクトは、2018年10月から自然言語理解の工程を経て、自然言語生成のフェーズに移行し、ある名作小説の続編を書くためのプログラムを開発中だという。さらに、11月下旬には文章生成に成功し、17秒間で75文(原稿用紙約5枚)を生成するという成果をあげることができた。

img:PR TIMES

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