2018年11月29日、市場調査メディア ホノテは「時計に関する意識調査」の結果を公表した。
調査期間は、2018年11月14日~15日。インターネットリサーチの形で行われた。全国20~59歳の男女を対象に、2,000サンプルを調べている。
結果、以下のことが明らかになった。
- “時間のチェックにメインで使うもの”は、男性で「腕時計」(55%)が多数。女性は「スマホ」(62%)がトップ。
- 腕時計派の理由は「見やすく、シーンをえらばない」。スマホ派は「スマホで事足りる、時間が正確」
- スマートウォッチの認知率は90%。“健康管理系”機能のイメージが強い。
- スマートウォッチの購入理由1位は「スマホ連携」。2位「健康管理」、3位「スマホ取り出し頻度の減少」
外出時、時間をどのように確認するか
調査ではまず、「外出の際、時間確認にメインで使うもの」について聞いている。結果、「腕時計」が44.9%、「スマホ」が50.3%、「その他」が約5%となった。ほとんどの人が、腕時計かスマホで時間を見ている。
なお、男女間で傾向の差がみられた。男性では「腕時計」メイン派が多く54.7%、女性では「スマホ」メイン派が多く61.6%となっている。
「腕時計着用者」について調べると、腕時計をつけているにも関わらず、時間確認はスマホがメインだという人も17.8%存在した。
調査を行ったホノテでは、「スマホで時間を確認することが習慣化している人も、多く存在しているようだ」と分析している。
時間確認に“腕時計”を使う理由、“スマホ”を使う理由
調査では「腕時計」メインで時間を確認している理由、について質問している。上位5項目は、「時間が見やすい」60.3%、「取り出す必要がない」59.6%、「使い慣れている・昔からの習慣」50.8%、「シーンを問わず見られる」50.3%、「手がふさがっていても見られる」47.8%という結果となった。
「スマホ」メインで時間を確認している理由では、「スマホをいつも持ち歩いている」83.2%がダントツ。以下、「腕時計をつけなくて済む」30.1%、「時間が見やすい」23%、「時刻の自動調整」15.1%、「腕時計を買う必要がない」14.9%とつづいた。
“腕時計派”は見やすくシーンを選ばない点を、“スマホ派”はスマホで事足りる点・時刻の正確性を、理由として挙げている。
スマートウォッチの認知率は90%。“健康管理系”機能のイメージ
スマートウォッチの認知率を調べると、約90%。内訳は「どのようなものか知っている」37.9%、「名前は聞いたことがある」51.9%だった。
スマートウォッチがどのようなものか、内容まで知っている割合は、女性よりも男性の方がどの年代においても10ポイント以上高い。
なお現時点における所有率は5%。非所有者の今後の購入意向率は30%だった。
調査では、「スマートウォッチ」と聞いてイメージする搭載機能についても調べている。1位は「歩数計・ワークアウト機能」55.1%、2位は「心拍など体のモニタリング機能」48.9%という結果となった。
「タッチパネル」や「メールやSNSの送受信」といった機能よりも“健康管理系”の機能をイメージする人が多い。
スマートウォッチの購入理由は?
「スマートウォッチの購入理由」が調べられている。結果、「スマホと連携できる」が60.2%で最多となった。以下、「健康管理に役立つ」が44.1%、「スマホ等を取り出す頻度が減る」が37.6%と続く。
調査を行ったホノテは、この結果について「別の設問の結果で、時間をスマホで確認している人が不便に感じる点として『かばんやポケットなどから取り出すのが面倒』が1位だったが、その不便な点を解消するためにスマートウォッチを購入している人もいるようだ」とコメントしている。
スマートウォッチ購入者の満足度は90%
スマートウォッチ購入者の満足度は、90%だった。満足の理由として、以下のような回答が挙げられている。
【とても満足】
- 仕事でもプライベートでも合うデザインで、商談中でも使える。(女性20代)
- 生活がすべてスマートになり、より生活しやすくなった。特にiPhoneとの連携、睡眠の質やリマインダ管理は素晴らしい。(男性20代)
- 運動量、歩数が自動で記録されるアプリが、ケガのリハビリに役立っている。(男性40代)
- スマホでもGPSを搭載していればマラソンの結果を計測できるが、電池消耗が早いし重い。スマートウォッチなら、腕時計をスマートウォッチに変えるだけで計測ができるので便利。加えて心拍もとれるので重宝しています。あと、電話やLINEの着信時にいちいちスマホを取り出さなくてもスマートウォッチで確認できるのは非常に便利です。(男性50代)
- 文字盤が見易い。(男性50代)
【やや満足】
- 1日の運動量がわかり健康管理に役立ち、モチベーションも上がる。スマホを見づらいシーンにおいても連絡の確認ができるから便利。しかし、ライン等の読み込みに時間がかかる点は不満足 (女性20代)
- デザインがおしゃれ、軽い。(男性20代)
- かばんに入れていて気がつかなかった通知に気が付けるようになった。仕事中、子供の預け先からの緊急電話を取り逃がす可能性がなくなった安心感が大きい。(女性30代)
- スマホと連携出来るのはとても便利だが、やや操作しにくい感があると思った。購入した種類にもよるかもしれないけれど、今使用しているものについてはになりました。(女性40代)
- メールや着信の取りこぼしが大幅に減ったが、ついている機能全てが必要なわけでもなく、もったいない感じ。また、充電が頻繁に必要なところが少し面倒。(女性50代)
※出典:市場調査メディア ホノテ by Macromill 、スマートウォッチ「健康管理系機能」のイメージ強い?時計に関する意識調査
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