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2018年11月29日、カスペルスキーは、「2018年度 セキュリティ意識に関するインターネット調査」の結果を公表した。
調査期間は2018年8月23日~24日。日本国内に住む、18歳から79歳のセキュリティ製品利用者624人を対象に行われている。
その結果、以下のことが明らかとなった。
- 親を持つ回答者の47.6%が、「親のインターネット利用」に不安を感じている
- この傾向は若い世代で強い。30代では74.4%、10代から30代の女性では約80%が不安を感じている
- 30代の多くが抱える不安は、「親が不正請求、不正送金などの犯罪に巻き込まれること」
インターネット利用時の心配事は、「ウイルス感染」や「個人情報やパスワードの漏えい」
今回実施されたカスペルスキーの調査では、インターネット利用時の心配事を調べている。
上位に挙がったのは、「ウイルス感染(79.2%)」や「個人情報やパスワードの漏えい(66.8%)」、「不正請求、不正送金(49.2%)」など。
また、ウイルス感染やインターネット犯罪などの被害に遭った人については、全回答者の3人に1人が、「自分自身または家族、友人など」と回答している。
自分自身の被害経験は34.8%、家族や友人など周りの人が被害を経験しているのは33.7%だった。
親を持つ回答者の47.6%が「親のインターネット利用」に不安
調査では、家族のインターネット利用に対する不安についても調べている。結果として、親のいる回答者の47.6%が、親がインターネットを利用する上で不安を持っているとわかった。
この傾向は若い世代の方が強い。30代では74.4%、10代から30代の女性では約80%が親のインターネット利用に不安を感じている。
不安に感じる項目では、「ウイルス感染」がトップ。ほかに、「個人情報やパスワードの漏えい」「不正請求、不正送金」「偽サイトや詐欺サイトによる金銭的被害」など、不正手段による損害の懸念が上位を占めた。
これは、自信のインターネット利用時の心配事と同じ傾向だ。とくに30代に多くみられたのが、「親が不正請求、不正送金などの犯罪に巻き込まれること」への不安だった。
全体の50.6%が「シニアのインターネット利用トラブルが増えた」と回答。シニア層では43.3%
シニア層(60~69歳、70~79歳)の、セキュリティに関する意識についても調査が行われた。
「シニア(高齢者)のインターネット利用トラブルが増えたと思う」という設問に対して、18歳から79歳の回答者全体では、50.6%が「あてはまる」と回答した。(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)
一方で、当事者であるシニア層は43.3%。ほかの年代よりも「あてはまる」と回答した人が少なくなる結果となった。
本調査を行ったカスペルスキーからは、「子どもの世代に心配されているものの、自分たちの世代のインターネット利用トラブルに関する意識は低い傾向が見られた」との見方が示されている。
※出典:株式会社カスペルスキーが、日本国内の18歳から79歳のセキュリティ製品利用者624人を対象に実施した「セキュリティ意識」に関するインターネット調査。調査期間は2018年8月23日~24日。調査委託先は株式会社マクロミル。
img:PR TIMES