日本初、独自コイン付与し社会貢献度を可視化する「アクトコイン」とは

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IT技術を活用した社会貢献サービス開発を行うソーシャルアクションカンパニーは2018年11月28日、NPOなど非営利団体の活動を支援する日本財団CANPANプロジェクトと連携し、ボランティア活動への参加や寄付など個人の社会貢献活動に対し独自のコイン(トークン)を付与する無料オンラインサービス「actcoin(アクトコイン)」を開発したと発表した。

これはブロックチェーン技術の活用により、個人の社会貢献活動の可視化に取り組む日本初のサービスだという。寄付月間である2018年12月にそのiOS版アプリをリリースする。

プロジェクト参加で1時間あたり1,000コイン獲得

このサービスは、「明治大学暗号通貨・ブロックチェーン研究会」の協力のもと、2018年6月21日に金融業界のOB・OGや金融業界志望の学生を対象に、社会貢献とブロックチェーンをテーマに明治大学内での特別講演会を行うなど、定期的に意見交換し開発を進めたものである。

ユーザーはまず会員として登録し、教育、福祉、国際協力やまちづくりなどさまざまなテーマで活動する非営利団体のプロジェクトに参加、寄付することができるという。

表示される団体は、日本財団CANPANプロジェクトのデータベースに登録されている情報開示度の高い団体のみ。また、各プロジェクトはSDGs(持続可能な開発目標)にも対応しており、17の目標から貧困や自然環境などテーマに沿って支援をすることも可能だ。

具体的にはユーザーは、ボランティアやセミナーなどプロジェクトへ参加すると1時間あたり1,000コイン、プロジェクトをフェイスブックやツイッターなどのSNSでシェアすると100コイン、団体へ寄付すると寄付金額の10%分のコインをもらえる。

このコインは個人の社会貢献活動の可視化のために存在し、購入・換金することはできない。

第1段階として、サービスにおけるプロジェクトへ参加する非営利団体または企業を、28日より2018年12月中旬まで募集する。

今後、ブロックチェーン技術の活用により個人の社会貢献度合いを可視化するだけでなく、蓄積したコインを1コインあたり1円の換算で非営利団体へ寄付、あるいは環境や社会に配慮した商品と交換できる仕組みを予定しており、さらには他の暗号通貨との交換までを調査・研究していく方針だという。

また、Android版アプリやPC版でのリリースも予定している。

img:@Press

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