AIが評価する時代。「英語の発音」を自動診断するサービス

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英会話教室を運営するイーオンとKDDI総合研究所は2018年11月22日、AIを用いた英会話スキルの評価システム「日本人英語話者向け発音自動評価システム」を共同開発したと発表した。

このシステムは、生徒専用の自宅学習サポートサイト「イーオン・ネット・キャンパス」にて、生徒が音読する音声を収録し、それに対してAIが自動診断をする「発音診断」コンテンツとして、2019年1月よりサービス提供を開始する。

AIを用いた本格的な日本人話者の発音評価システム

外国語教育の分野における学習ニーズは継続的な高まりをみせており、特に小学校における英語教科化、大学入試における英語4技能試験の導入など英語教育の変革により、「聞く(Listening)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」「話す(Speaking)」の4技能の総合的習得が求められるようになってきている。

一方で、日本人が話す英語は、ネイティブスピーカーとは異なる日本人特有の発音が多くみられることから、発音評価システムの開発には非常に高度な技術が求められているという。

これを受け、2018年1月よりイーオンがKDDIグループの一員となったことを契機に、「教育」と「ICT」を組み合わせた「Ed Tech」を推進していく一環として、AIを用いた本格的な日本人話者の発音評価システムの共同開発に取り組むこととなった。

今回の評価システムの構築にあたり、早稲田大学教育学部英語英文学科の松坂ヒロシ教授の監修のもと、発話英語のイーオン独自の評価指標の策定を行ったという。

指標は、①単語レベルでの発音の正確さ、単語のアクセントを評価する「音素と語強勢」、②「リズム、リンキング、スピードを含む流暢さ」、③文レベルでの評価となる「イントネーションと文強勢」という3つの評価指標に、総合的な発音の分かりやすさの「総合評価」を加えた4軸を設定。

この指標に基づき、収録した英語発話音声(30シーン、204フレーズ)をイーオンの外国人教師によって評価した。

その結果を、KDDI総合研究所が、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学データ駆動型サイエンス創造センターの安田圭志特任准教授に音声言語処理分野に関し協力を得ながら、AI技術によりモデル化し、日本人英語話者の発音を適切に評価できる「日本人英語話者向け発音自動評価システム」の設計を行った。

開発した「日本人英語話者向け発音自動評価システム」は、イーオン生徒専用の自宅学習サポートサイト「イーオン・ネット・キャンパス」のコンテンツ「シャドーイング&音読トレーニング」内に、「発音診断」機能として追加されるという。

2019年1月より、一部のレベルを想定して、AIによる発音自動評価機能をパイロット導入する。順次、対応レベルを増やす方針だとしている。

img:KDDI

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