マクロミルは、12月1日から開始される新4K8K衛星放送を開始時に家庭で視聴できるユーザーはどのくらいいるのか。また『東京2020オリンピック・パラリンピック』を4K8K映像で視聴することを、どの程度のユーザーが希望しているのか併せて調査を実施。

今回の調査では、2018年10月30日（火）～2018年10月31日（水）の期間に全国20～69歳の男女によるインターネットリサーチが行われた。

調査結果は以下のとおり。

  • 4K8Kテレビを所有しているのは全体の9%
  • 4K8Kテレビ、「今は特に買う予定がない」が7割
  • テレビの買い替えは「壊れたとき」が80％

4K8Kテレビを所有しているのは全体の9%

4K8K衛星放送の認知度を尋ねたところ「知っていた」は約32％、全体の約3分の1の結果となった。（※1）また、現在4Kテレビ、または8Kテレビを持っている人は全体の9%ということが明らかとなった。（※1）

また放送を受信するのに必要な衛星放送受信設備とチューナー（※2）を認知しているかとたずねたところ、4Kテレビ・8Kテレビの所有者（n=94）の46％の人が「知らなかった」と回答した。さらに、チューナーなど視聴の準備をいつまでにするか？という問いについては「すでに準備ができている」「放送開始までに準備する予定」の合計は34％、4K8Kテレビを持っていない人も含めた全体ベースで算出すると3％という結果となった。

12月1日の放送開始時に実際に家庭で4K8K映像を視聴する人はごく少数ということが予想されるとしている。

※1：4K8Kテレビを知っている人のみに聴取し、全体ベースにて集計
※2：テレビにチューナーが内蔵されている場合は不要、その旨は聴取時に設問文に記載

4K8Kテレビ、「今は特に買う予定がない」が7割

現在4K8Kテレビを所有していないユーザーの購入意向は、「今は特に買う予定はない」は72％。4K8Kのような高画質映像を自宅のテレビで見ることに対して「興味がある」人は48％という結果となった。（※3）購入予定のユーザーは少ない現状であるが、高画質の映像に興味があるユーザーは半数程度はいるとの見解を示している。

また購入する場合の最大予算についてたずねたところ、「5万円未満」23％、「5～7万円未満」16％、「7～10万円未満」24％、「10～15万円未満」18％という結果となった。なお、平均金額は106,562円であった。

※3：「とても興味がある」「やや興味がある」の合計

テレビの買い替えは「壊れたとき」が80％

テレビの買い替えるタイミングについて質問した結果、「壊れた時」が80％で最も多く、2位は「アナログ放送終了時のように放送が見られなくなる時」28％、「4K8K放送のように放送される映像のレベルが格段に上がる時」は5位で11％となった。

壊れたり、視聴できない状況に陥ったり必要にせまられた場合には買い替えを考えるようだが、より高画質・高性能のものがほしいという理由での買い替えは少ないようだとしている。

東京2020オリンピック・パラリンピック、「自宅の4K8Kテレビで観戦したい」が63%

4K8Kテレビ非所有者に『東京2020オリンピック・パラリンピック』を4K8K映像で観戦したいか聞いたところ、63％のユーザーが「観戦したい」と回答した。（※4）また、「観戦したい」人の94％が「自宅のテレビで」の観戦を望んでおり、『東京2020オリンピック・パラリンピック』を契機に4K8Kテレビの家庭への普及加速が予想される。

※4　「とても観戦したい」「まあまあ観戦したい」の合計

同社は今回の調査結果から、オリンピックのように、高画質映像で見る価値がありそうなコンテンツを具体的に示すことで、消費者の購入意欲は向上するのかもしれないとの見解を示した。

＜参照元＞
新4K8K放送スタート目前！視聴環境の準備状況や東京オリンピックに向けた視聴意識を調査
市場調査メディア　ホノテ　by Macromill