総合転職エージェントのワークポートは、同社を利用した全国の転職希望者(20~40代の男女)417人を対象に、2018年10月24日~11月8日の間で【副業】に関するアンケート調査を実施、2018年11月21日にその結果を発表した。

それによると、副業に「興味ある」と答えた人は79.1%に上ったという。

80.0%ちかくの人が副業に「興味ある」

まず、20~40代の男女417人に聞いた結果79.1%と80.0%ちかくの人が、副業について「興味ある」と回答した。2018年1月に、働き方改革の一環として厚生労働省が、モデル就業規則から副業・兼業を禁止する規定を削除して以来、世の中には一気に副業解禁の動きが広がった。

ワークポートでは、2018年は「副業元年」ともいわれ、11カ月たちだんだん副業解禁が浸透し、関心が高まっていることがわかる結果となったとの見解を示している。

次に、副業に興味があると回答した79.1%の人に「副業するとしたらどんな職種を希望するか」と質問したところ、77.9%もの人が「本業とは違う職種」と回答した。

本業と違う職種を希望する理由は、「いろいろな仕事を経験してみたい」(20代・女性・教育)や、「本職とは違う職を経験して視野を広げたい」(20代・男性・建築土木)など、気分転換やスキル幅を広げたいという意見が目立ったという。

一方で、「その職種への転職を考えているから」(20代・女性・接客販売)、「副業の職種を本職にしたいと思っている」(40代・男性・エンジニア)や、「今やっている仕事や業界が10年後存在しているとは思えないので」(30代・男性・クリエイター)などの、今後の転職やキャリアチェンジを視野に入れて副業を選びたいという理由を挙げる人も一定数いたことが印象的だったとしている。

同社では、この結果に対して、副業とはいえども、“本業にすることを見越した上で試しに働いてみる”という動きが確実にあるようだとみている。

そして、「転職先候補の企業が副業採用をしていたら受けてみたいと思うか」と質問をしたところ86.1%の人が「はい」と回答した。

前述したように、副業をいずれ本業にしたいと考えている人にとっては、「副業」=「転職活動の一環」にもなり得そうだという。

また、企業が副業採用を実施する理由は「労働力(即戦力)の確保」というメリットがあるからだといえるが、今後副業採用を“社会人版インターンシップ制度”と捉え、中途採用活動の一環として行うことができれば、互いに入社後のギャップを感じることもなくなり、転職におけるミスマッチを減らしていくことができるかもしれないとしている。

同社では、これらの結果から、副業が当たり前となってきている今、さらにその形態はどんどん多様化していくと予測している。

<参照元>
「2018年は”副業元年” 79.1%が副業に「興味あり」と回答。さらに77.9%が副業するなら異業種を希望」より引用。
ワークポート