出前総研は、全国の15歳~49歳の男女10万人を対象として、2018年10月18日~22日にオンラインデリバリーに関する調査を実施した。※調査委託先は楽天インサイト
その結果、週に1度以上外食するという人が全体の47.5%に上ったものの、外食にでかけることが面倒なときが「ある」と回答したのは、全体の60.4%に及んだ。またオンラインデリバリーの利用経験があると答えたのは全体の41.5%で、半数以上は利用経験がなかった。
オンラインデリバリーの利用シーンとしては、以下のとおり休日の夜の家族の食事用との回答が最も多く、全体の約6割(59.0%)だった。
- 1位
自分・家族の食事を休日の夜(16時以降)に自宅で 59.0% - 2位
自分・家族の食事を平日の夜(16時以降)に自宅で 40.0% - 3位
自分・家族の食事を休日の昼(10時~16時)に自宅で30.0%
またオンラインデリバリーを今後利用したいという人は全体の54.1%にのぼり、利用経験者(41.5%)より多いことから、出前総研では今後出前市場が伸びていく可能性があると見込んでいる。
回答者の47.5%が「週に1回程度」は外食に出かけている
今回の調査では、回答者に外食の利用実態を聞いている。
その結果、外食の頻度について「週に1回程度」との回答が32.2%と最も多く、「週に1回程度(10.1%)」「ほぼ毎日(3.1%)」「週に4~5回程度(2.1%)」がそれに続いている。全体的には、週に1回程度以上は外食に出かけている回答者は、全体の半数に近い47.5%にのぼっていることがわかった。
また外食にかける時間については、平日では「45分未満」(33.2%)との回答が最も多く、「45分~60分未満(24.6%)がそれに続いた。平日全体の平均時間は56.0%だった。休日では、「45分~60分未満(28.6%)」と回答した層が最も多く、「60分~90分未満」が22.0%で続いた。休日全体での外食の平均時間は65.2分と平日の56.0分より長かった。
この結果より、同機関は平日より休日の方が、外食に時間をかける傾向にあると述べている。
また外食にでかけるのが面倒なときがあるかという質問では、約6割が「ある」と回答。週に1回以上は外食に出かけているものの、外食へ行くことが面倒と感じている人が多いこともわかった。
オンラインデリバリーの利用経験があるのは回答者全体の41.5%
この調査では、オンラインデリバリーの利用経験について複数の質問をしている。
まずオンラインデリバリーの利用経験が「ある」との回答は全体の41.5%にとどまり、半数以上が利用したことがないとの結果になった。
オンラインデリバリーの利用経験がある100人に利用の頻度を聞いたところ、「半年に1回程度(25.0%)」との回答が最も多かった一方、「週に1回程度」以上の利用者も全体の7.0%存在した。
また「月に1回程度」との回答は全体の約5人に1人の割合(21.0%)にのぼっており、「月に1回程度」以上オンラインデリバリーを利用する人でまとめると約3人に1人(33.0%)だった。
オンラインデリバリーの利用シーンでは、自宅で自分や家族の食事のために利用するという層が最も多く、特に休日の夕食での利用が59.0%で最も多かった。
近年増加しているホームパーティーでの利用に関してみてみると「利用したことがない」との回答が63.0%にのぼり、日常的な食事においてオンラインデリバリーを活用する人が多いという結果になった。
会社でのランチや会議・懇親会などに関しても、80%以上がオンラインデリバリーを「利用したことがない」と回答している。
オンラインデリバリーを今後「利用したい」のは全体の54.1%
今回の調査では、今後オンラインデリバリーを利用したいかについても聞いている。その結果、全体の54.1%が「利用したい」と回答。この結果から、同機関は「オンラインデリバリーの利用はこれから伸びていく可能性がある」との見解を示している。
また総務省による「家計消費状況調査」をみると、2017年よりオンラインデリバリーの支出額が伸び始めており、2017年の1ヵ月平均は7,511円で2016年の平均6,080円と比べて123.5%にまで伸びていた。
直近の結果でみると、2018年8月・9月の平均支出額がいずれも前年同月比110%超と推移。出前総研では「今後も引き続き伸びていくとみられる」と予測している。
くわえて、同機関はこれまで紹介した調査結果からホームパーティーや職場でのランチ、会議の食事、懇親会といったシーンでは出前が参入する余地があるとみている。さらに外食へいくのが面倒と考える層に向けて、日常的な食事の利用向けに訴求することによって、出前市場が伸びていくと見解を示している。
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