ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発はJR東日本グループの日本ホテルと、訪日外国人を対象とした日本初のサービス「eTaxFree-Japan TaxFree Online Shopping（以下：eTaxFree）」の実証実験を2018年11月20日から実施することを発表した。
eTaxFreeのサービス内容としては、訪日外国人が来日前に専用WEBサイトで商品を予約、来日後に宿泊先のホテルで購入し受取り、さらに免税適用を可能とする日本初のサービスだ。
専用ウェブサイトと免税店の許可を受けたホテル利用可能なサービス
現行の消費免税制度において免税適用を可能とするには、許可を受けた実店舗で購入することが条件となっている。
同サービスは、訪日外国人は予め希望する商品を「eTaxFree」サービスに対応した専用WEBサイトから予約し、輸出物品販売所（免税店）の許可を受けたホテルが予約商品を「仕入れ・販売・受渡し」を行うことで、商品に免税適用を可能とした。
「eTaxFree」サービスによるメリットを以下にまとめる。
- 訪日外国人
- 免税が適用
ホテルが免税店扱いになるため消費税分を通常より安く購入可能。 - 買い物時間の短縮
訪日前に商品をWEBサイトで予約することにより、移動時間短縮および宿泊先での商品受領。 - 商品購入予約は多言語で可能
多言語対応の専用WEBサイトでの商品予約。（※実証実験開始時は中国語（簡体字）のみとなるが、順次対応言語を増やす予定。）
- 予約した商品と宿泊者名簿との照合作業軽減
「eTaxFree」システムにより、到着前に荷物の依頼主と宿泊者名簿との照合作業が可能なため、スピーディーかつ確実な受渡しにより、スタッフの負担軽減。 - 保管スペースの有効活用
訪日外国人のチェックイン日に合わせた荷物の配達により、限られたホテルのスペースの有効活用。
- 新たな販路の拡大
訪日外国人への商品PRおよび、新たな販売チャンネルの確立。
など、この実証実験は2018年11月20日(火)～2019年5月31日(金)の期間で実施。今後の技術検証と運用検証を行うとしている。
img:ヤマトシステム開発