eスポーツの認知率は64%。10~20代男性で80%を超えた理由とは

ネットリサーチ最大手のマクロミルは、2018年10月26日(金)~2018年10月28日(日)に、全国15~49歳の男女1,000人に対してゲームの利用状況やeスポーツの認知度、興味などについて調査を実施。

その結果、ゲーム全体のプレイ率は75%で、なかでも「スマホゲーム」のプレイ率がダントツで高くなっていることが明らかとなった。

またeスポーツに認知率は64%で、男性の認知度が高くなっており、特に10代~20代男性に絞ってみると認知率は80%を超えている。さらにeスポーツの観戦希望者は全体の4割近く(38%)に及んでおり、もっとも多い理由はゲームプレイがみたいからというものだった。

ゲームのプレイ率は75%、種類ではスマホゲームのプレイ率が63%でダントツ

ゲーム全体のプレイ率をみてみると75%に及んでいる。なかでも特にプレイ率の高いゲームの種類は「スマホゲーム」(63%)がもっとも多い結果となった。そのほかでは「家庭用ゲーム」(36%)や「パソコンでのオンラインゲーム」「ゲームセンターでのアーケードゲーム」(いずれも10%前後)が続いた。

上位2位までにあがった「スマホゲーム」「家庭用ゲーム」に関しては、ユーザーの年代やプレイ頻度についても確認した。

その結果、まずスマホゲームにおいては10代男性のプレイ率が86%と著しく高く、男女ともにより若い年代の方がプレイ率は高いという結果となった。また女性のプレイ率をみてみると10~30代を中心として高く、30・40代に関しては男性よりプレイしている割合が高いという結果が出ている。

プレイ頻度をみてみると、スマホという身近で手軽な利用機器の特性も相まって、「ほぼ毎日」プレイするという人は最多の64%。週に1回以上まで条件をゆるめてみると全体の89%に及んだ。このようにスマホゲームのユーザーに関しては、プレイの頻度が特に高いという結果が出ている。

対する家庭用ゲームについては、プレイの頻度が特に高いのが10代~30代の男性。同社では、ユーザーによってプレイ頻度がばらばらであることが特徴的との見解を示した。

eスポーツの認知率は64%、男性の認知が向上し10~20代男性では80%を超える

アメリカでは「eスポーツ」をスポーツの一種として国が認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であることも認知されている。たいして日本では、eスポーツがどの程度浸透しているのだろうか。

今回の調査では、eスポーツに関する説明書きを見せながら認知状況についてヒアリング。結果、全体の26%が「どのようなものか知っている」と回答した。「名前を見聞きした程度」(37%)と回答した人まで含めると、全体の認知率は64%という結果になった。

男女比でみてみると、女性より男性の方が認知率は高く、10~20代男性に限れば80%を超えている。くわえてeスポーツの内容まで知っている層をみると、年代問わず女性は男性の5割もしくはそれより少なかった。マクロミルでは、多くの女性にとってeスポーツがまだ馴染みのないもののようだとの見解を示している。

eスポーツの観戦経験率をみてみると、全体の10%にとどまっていた。

eスポーツの観戦希望者は38%、その理由は「プレイがみたいから」「盛り上がるから」

今回の調査では、eスポーツの観戦ができるのであればしてみたいかもヒアリング。その結果、観戦希望者は全体の38%だった。観戦したいと考える理由は、「上手い人のプレイを見たいから」(42.2%)、「プロのプレイを見たかったから」(36.3%)、「興奮する・盛り上がるから」(27.5%)が上位にあがっている。

たいして、昨今YouTubeなどの動画共有サイトで流行しているゲームのプレイ動画に関しては視聴率が45%に上り、その理由は「暇つぶしのため」(44.1%)、「上手い人のプレイを見たいから」(33.1%)、「攻略法やテクニックを学びたい」(32.8%)が上位となった。

このように両者を比較すると違いがみられる件について、同社では、「動画共有サイトでのゲームプレイ動画は“暇つぶし”や“プレイテクの参考”、eスポーツでは“プレイ自体を見たい”といったスポーツ観戦に近い楽しみ方がされているようだ」と述べている。

ゲーム全体のユーザーは非常に多く、「eスポーツは今後日本で浸透すると思うか?」という問いに関しては全体の54%が「浸透する」と回答。eスポーツは今後日本でも浸透し、その認知度は深まっていくかもしれないとの見解を示している。

img:Honote

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