アジアの子供の中学就学を支援する公益財団法人民際センターは、寄付プラットフォームサービス「Syncable」を運営するSTYZらの技術協力を受けて、物品寄付を換金し、一定額に達するごとに、アジアの子供を支援できる一連のシステムを11月4日より提供を開始した。
システムの特徴として挙げられるのは以下の3点。
- 往復の送料を含む一連の費用が無料
ダンボールの取り寄せから返送まで、全て無料で利用できる。また、査定額が気に入らなかった場合も送料無料で返送できる。 - 取扱いブランドは7,000件以上
一流ブランドからカジュアルなブランドまで、取扱いブランドは7,000件以上にのぼる。洋服やバッグ、アクセサリーだけでなく、ハンカチやタオル、スカーフといったさまざまなファッションアイテムを簡単に寄付できる。 - ダル二―奨学金ならではの顔の見える寄付
支援している子供の写真や現状を記した証書が届く。自分の支援がどのように活用されているのか実感できる。
また、寄付の流れは以下のとおり。
- 特設ページで寄付申込、最短当日でダンボールを申込者へ発送
- ダンボールが到着したら箱に詰めて返送(ダンボール代・往復送料ともに無料)
- 1~3日で査定結果を通知
- 任意の金額を寄付(査定額が気に入らなかった場合、送料無料で返送可能)
- 支援した子供の報告書(支援する子供の写真や現状を記した証書「奨学金証明書」)が到着
アジアの子供たちの中学就学を支援する「ダル二―奨学金」とは
「ダルニー奨学金」制度は、経済的貧困で中学教育を受けられないアジアの子供たちのために民際センターが設立した国際教育里親システムであり、彼らの中学校入学から卒業までを支援する。
1日40円(年間14,400円)で、子供たちの教育支援ができる。支援者には支援している子供を、子供には誰が支援してくれているのかをレポートなどで伝え、双方向に“顔の見える教育支援”を行うのが特徴だ。
2017年に30周年を迎え、現在までに400,000人以上の子供たちの中学就学を実現してきた。
ダル二―奨学金×Brand Pledgeについて
Brand Pledgeとは、STYZが運営する寄付プラットフォームサービスSyncableとブランド品買取サービス「ブランディア」による共同サービスだ。民際センターは30周年を機にBrand Pledgeと連携することで、アジアの児童就学支援におけるIT化促進を目指す。
1人の支援者が1人の子供を支援する従来のダルニー奨学金と異なり、複数人からの寄付金額を合算して14,400円が集まるごとに1人の子供を支援できる。複数人のドナー(支援者)と1人の子供をマッチングする仕組みは、IT化により実現可能となった新しい寄付方法だ。
システムでは、家に眠っている洋服や使わなくなったブランド品等のファッションアイテムをダンボールに詰めて送り返すだけで、ブランディアからアイテムの査定(無料)を受けられる。ドナー(支援者)は提示された買取査定額から任意の金額を寄付できる。
集まった寄付は民際センターのダルニー奨学金としてカンボジア、もしくはタイに住む経済的に貧困な子供たちの中学就学支援へ届けられる。
「金銭ではなく物品による寄付」、「一人での支援ではなく複数人での支援」は、民際センターとしては初めての試みとなる。従来の寄付方法に比べても広範な支援が見込め、より多くのアジアの子供たちの中学就学を目指すとしている。
img:PR TIMES