20代以下の53%が「シェアリングサービス」利用経験あり

2018年11月9日、パーク24は、「移動に関連するシェアリングサービス」についてのアンケート結果を発表した。

パーク24では、毎月9日にクルマの運転や交通に関するアンケートの調査結果を発表している。

調査対象は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員。有効回答者数は8,930人だった。調査期間は、2018年6月25日~7月1日。非公開型インターネットアンケートの形式で行われた。

その結果、

  1. 移動に関連するシェアリングサービスで、最も知名度が高いのは「カーシェア(BtoC)」
  2. 20代以下の53%は、シェアリングサービスの利用経験あり
  3. シェアリングサービスの広がりを期待する理由は、「便利だから」が最多

ということがわかった。

最も知名度が高いのは「カーシェア(BtoC)」

まず、移動に関連するシェアリングサービスを5つ提示し、知っているサービスを選択してもらった。最も知名度が高かったのは、「カーシェア(BtoC)」86%となった。2位の「サイクルシェア」30%を、大きく上回っている。

以下、「駐車場シェア」26%、「個人間カーシェア」13%、「ライドシェア」10%と続き、年代や性別による順位の違いはみられなかった。

20代以下の53%は、シェアリングサービスの利用経験がある

シェアリングサービスを利用したことが「ある」と答えた人は、38%だった。

年代別でみると、若いほど利用経験者の割合が高い。20代以下では利用経験が「ある」人は53%と、全年代のなかで唯一過半数を超えている。

利用したことがあるサービスについて聞いたところ、「カーシェア(BtoC)」が81%と最も多い。次いで「サイクルシェア」15%、「駐車場シェア(借りる側)」12%となっている。そのほかのサービスは全て1割を切る結果となった。

また、シェアリングサービスを利用したことが「ある」と回答した人の15%は、複数のサービスにおいて利用経験があった。

シェアリングサービスの広がりを期待する理由は「便利だから」

さらなる広がりを期待するシェアリングサービスについての質問には、「カーシェア(BtoC)」が31%で最も多かった。「駐車場シェア」が22%で続いた。

シェアリングサービスの利用経験の有無別でみると、違いが明らかとなった。利用したことが「ある」人は、「カーシェア(BtoC)」が48%でトップ、次いで「駐車場シェア」18%、「サイクルシェア」10%と続く。

 一方、利用経験の「ない」人は「特にない」が最も多く、半数近い46%となった。そのほかにも、「駐車場シェア」が25%で、「カーシェア(BtoC)」の20%を5ポイント上回るといった差がみられる。

さらなる広がりを期待する理由については、「便利だから」が65%で最多となった。以下、「節約になるから」41%、「移動が楽になるから」37%、「家計の足しになるから」6%となっている。

サービス別でみると、サイクルシェアでは「移動が楽になるから」が61%と、全体よりも24ポイント高くなった。また、ライドシェアは、このアンケートで挙げたサービスの中で、唯一「節約になるから」が「便利だから」を上回っている。

“シェアリングサービス”の利用を増やすための要因は

今回の調査結果について、パーク24は、“シェアリングサービス”という言葉の認知度は高まっているものの、移動に関するサービスにおいては、利用経験がある人は4割弱にとどまっていることに注目している。

「便利そう」「節約になりそう」というイメージがあっても、サービスの詳細がわからなかったり、近くに使える場所がなかったりすることが利用に至らない要因ではないか、との分析を示した。

img:パーク24

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