「AI+4K+360°VR+映像劣化なし圧縮で複数SNS同時ストリーミング配信」の実証実験に成功

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2005年から始まった東京ガールズコレクション(TGC)は、“世界でも類を見ない大規模なファッションショー”として、現在では国内外でイベントが開催されている。

そんなTGCを舞台に、AI、VR、4K映像などをより身近なものとして活用できることを証明するためにVRaiBは“ある実証実験を行った”

AI、4K映像、VR、画質劣化がほぼない映像圧縮を組み合わせた複数SNSへのライブ配信実験

同社は、W TOKYO協力のもと「takagi presents TGC KITAKYUSHU 2018 by TOKYO GIRLS COLLECTION (TGC 北九州 2018)」にて、AI、4K映像、VR、画質劣化がほぼない映像圧縮を組み合わせ、複数SNSへのライブ配信を行うことで、新しいメディアやコンテンツの映像配信の可能性を実証させた。

実証実験は、4K360°VR映像に、AIや映像圧縮の先端技術を組み合わせた4Kライブ配信を、高価で専門的な機材や設備を使用せずに、一般的に入手可能な機材や環境を使うことにより、低コストで実現することを目的にした。

実証実験使用機材は、以下のとおり。

AI、4K映像、VR、映像圧縮を組み合わせ複数SNSへのライブ配信に成功

実験1:大容量動画データ利活用にむけた圧縮技術の検証

4KVRカメラから出力される映像データは大容量となってしまうため、一般的に利用可能な通信網では、そのままでは配信が難しく、また配信できたとしてもデータロスが多くまともに視聴できないものとなってしまうという課題があった。

そこで、映像の画質はそのままに、データの無駄を省く最適化技術を用いて映像を圧縮。映像の劣化がなく視聴者が閲覧端末や通信環境を選ばず4K360°VR映像を視聴できるようにした。

この圧縮技術により現状では、データ容量が大きく視聴するには専用の大容量回線や特殊な機材など、ハイスペックデバイス等が必要となる4K映像も現在と同じ通信環境、デバイスで手軽に視聴できることを実証したという。

実験2:AI技術のエンターテイメントでの活用模索

4KVR動画に対して、リアルタイムでモデルを認識して情報表示や、モザイク処理などAI画像処理を行い、SNSへの配信を試みた。

その結果、AI画像処理を活用することで、視聴者にモデルやブランドなどの情報提供や、画像加工による肖像権等の保護として利用できること確認できたという。

今後は、洋服の購入への誘導の仕組みなど、さらに発展させた複数シーンでの利用を検討し、新しい視聴体験を提供する技術として、実用レベルに持っていく方針だ。

実験3: リアルタイム参加型イベントプラットフォーム

この実験では、360°VRカメラ映像のSNSへのライブ配信を試みた。今回は、360度カメラのビューアを提供しているFacebookとYouTubeへ同時に配信を行い、視聴者はイベント会場にいるかのように、自分が見たい角度でショーをライブで視聴できることを確認できたという。

VR配信では、画面に表示される映像は全体映像の一部となることから、全体映像は大容量の画像データとなってしまうため、高画質のままのライブ配信は難しいものとされている。

しかし、圧縮技術を使うことで、高画質のまま複数のSNSへの配信ができることを実証したという。

今後は、VRをさらに進めて、コンテンツとして3Dモデルを活用するなど、より参加型のVR環境の構築を目指す。

img:PR TIMES

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