実店舗での現金支払い率は61%。未だに現金がメジャーな手段の日本人のキャッシュレス決済への意識とは

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Credit Tech(クレジットテック)のパイオニアであるネットプロテクションズは、新しいカードレス決済サービス「atone(アトネ)」のQRコード決済実証実験に関する前調査として、「キャッシュレス決済に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。

今回の調査は、NP会員から無作為に抽出した全国の男女1,261名を対象としている。(なお、NP会員とは、ネットプロテクションズサービスの利用にあたり会員登録したユーザーを指す。)

その結果、実店舗での買い物は未だに現金がメジャーな手段で、クレジットカードの使いすぎを憂慮する現金派ユーザーは36%にも上ることがわかったという。

以下でこの調査の分析結果を紹介する。

61%が実店舗での買い物に現金を利用

「直近半年間での実店舗(ネットショッピング以外)での買い物について聞いた。その結果、購入をする際、もっともよく利用する決済方法(支払方法)をお選びください。」という問いに関して、直近半年間で、実店舗にて買い物をした人の61%が現金を利用したことがわかったという。

一方、クレジットカード決済は28%を占めた。

前問の「現金」を選択した人に、「現金をもっともよく利用している理由のうち、適切なものをすべてお選びください。」と聞いた。その結果、現金派ユーザーは、57%が「現金での支払いになれており、不便さを感じないから」と回答した。また、「クレジットカードは使いすぎてしまう心配があるから」が36%だった。

また、前述の2つの問いで「現金」を選択した人に「お買い物をしたい時に、現金の持ち合わせがなかった際、あなたはその後どうしましたか。あなたが取った行動として当てはまるものをすべてお選びください。」と聞いた。

その結果、現金派ユーザーのうち、その店で買い物を控えた人の割合は69%だった。また、「現金以外の支払い方法でお買い物をした」が27%だったという。

実店舗で利用してみたい決済方法トップは「後払い決済」

続いて、「実店舗(ネットショッピング以外)でのお買い物について伺います。購入をする際利用してみたいと思う決済方法(支払い方法)をすべてお選びください。」という問いに対して、後払い決済が55%で1位、クレジットカード決済が37%で2位、プリペイド決済(電子マネーなど)が25%で3位だった。

また、前問で「後払い決済」を選択した人に、「後払い決済を利用してみたいと思う理由のうち、当てはまるものすべてをお選びください。」と聞いた。

その結果、「クレジットカードを使わなくても、後から支払うことができるから」が66%で1位だった。「購入時に手持ちの金がなくても、お買い物ができるから」が43%で2位、「後から請求書で支払うときに、現金を使うことができるから」が40%で3位だったという。

そして、最初の直近半年間での実店舗で支払方法で「現金」を選択した人に「QRコード決済(レジに表示されたQRコードを、スマホアプリで読み込んで支払いを済ませる方法)を知っていますか?」と聞いた。

その結果、現金派ユーザーのうち、43%が「はい」、57%が「いいえ」と回答したという。

そして、前問で「はい」を選択した人に「QRコード決済(レジに表示されたQRコードを、スマホアプリで読み込んで支払いを済ませる方法)を利用することに抵抗がありますか?」と聞いた。

その結果、「全く抵抗がない」、「あまり抵抗がない」、「どちらかといえば抵抗がない」が合わせて49%、「やや抵抗がある」、「非常に抵抗がある」があわせて51%となったという。

ネットプロテクションズは、2002年より、未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」の提供を開始し、現在では累計利用者数が1億4,000万人を突破しているという。2014年より、同サービスを企業間取引向けに展開した「NP掛け払い」の本格販売を開始している。

img:Net Protections

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