世のなかには釣り好きが多い。特に日本は海洋国家であるため、古来より釣りが親しまれてきた。

海外でも人気があり、先進諸国だけで7兆円の市場規模を有する、1億人が楽しんでいるレジャーだという。しかし、これまでは個人の勘と経験だけが頼りで、“自分で考えて釣る楽しさ”を支える仕組みが不足していた。

そんな釣り好きに朗報だ。スマートルアーは2018年11月6日、水中環境やルアー(疑似餌)のアクションをセンサーで計測できる世界初のIoTルアー「スマートルアーα」を完成させ、屋外環境での実証実験を開始したと発表した。

新製品は自然湖や実験水槽でのテストで加速度や温度、照度などを計測しており、従来は高速度カメラのような特殊な機材がなければ確認できなかったルアーの詳細な動きをデータ化するという。

現在、2019年のIoTルアー発売に向け、複数のルアーメーカーと協議を進めているという。

ルアーの詳細な動きをデータ化する「スマートルアーα」

「スマートルアーα」は、市販ルアーをモデルに、形状や重さをほぼ同じにした試作品である。

自然湖や実験水槽でのテストで加速度や温度、照度などを計測しており、従来は高速度カメラのような特殊な機材がなければ確認できなかったルアーの詳細な動きをデータ化するなどの成果を挙げているという。

搭載しているセンサーモジュールは、低コストでの調達・製造が可能な汎用パーツを使用し、自社開発している。

スマートルアーは、水中環境や気象条件、釣り人の行動をビッグデータ化し、釣り人向け情報サービスを提供するスタートアップだ。

今後、詳細な釣り関連データを自動的に生成、記録し、得られたデータを分析して「どのような釣り方をすれば釣果が上がりやすいか」といった情報提供を行うとのこと(2017年10月、特許出願済み)。

ルアーメーカーと共同で2019年に製品を発売する予定で、開発をさらに加速するため、9月にシードラウンドで4,000万円を調達した。

img:PR TIMES