インターネットの普及により、さまざまな業界においてEC事業が盛り上がりをみせるなか、ファションECの市場規模は特に大きく年々拡大している。

しかしファッションECでは、店頭での購入とは異なり試着ができないことから、購入者のサイズ不一致による返品問題が課題としてあげられる。

このようななか、株式会社massenextは、イスラエルの企業であるSizer Technologies LTD.(以下、Sizer)が開発したサイズ計測アプリ「Sizer(サイザー)」の日本市場におけるサービスを開始することを発表した。

スマホ1台でボディサイズを計測 「Sizer」が日本上陸

「Sizer」はSizer社が所有する高い画像解析技術によりスーツやメジャーなど一切使わず、約2分間でボディサイズを計測ができるサービスである。

サイズ計測は「Sizer」アプリをインストールし、手順に沿っていくつかのポーズをとる。計測条件としてはボディラインがわかる服装かつ、室内でデバイスと撮影対象者の距離が2.5mある必要がある。またこの際に背景に鏡などの反射物を置かないこととしている。

撮影が終わると計測完了メールが届き、アプリで計測結果を確認できる仕組みだ。

スポーツメーカーのサイズマッチング課題を解決へ

同サービスは、提供開始に伴い、国内大手スポーツメーカーとのトライアルを開始するという。
このトライアルは、アプリのボディサイズ計測およびサイズマッチング精度の高さを検証するものである。

多種のアパレル製品の企画・製造を行う国内スポーツメーカーでは、サイズ規格が多岐に渡るだけでなく、手作業で採寸するための労働コストも問題となっており、作業の簡略化と正確な採寸が求められている。

本トライアルは、このような国内スポーツメーカーでのサイズマッチングにおける課題解決を目的としている。

ECの返品問題の解決を図る「Sizer」

同社は、今後、日本市場でのSizerアプリの浸透を図り、ファッションEC事業社が常に抱えているサイズ不一致による返品問題を、正確なサイズ計測が可能な本サービスで解消し、返品率を軽減、更なる購入率のアップを実現していくとしている。

img:PR TIMES