66.4%の就業者がAI導入を歓迎、ただし52.1%が「雇用喪失」の心配

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マクロミルと翔泳社は2018年10月25日、全国20~49歳の就業者(マクロミルモニタ会員)について、事前調査の就業者比率に基づき性別×年代で割付/合計1,000サンプルを対象に、AIに置き換わると考える仕事やそうでない仕事、またAIに対する期待や不安などについての意識調査を共同で行ったと発表した。

その結果、66.4%がAIの普及を「歓迎すべき」とするなかで、AI導入を進めるべき職業は「工場作業員」53.8%、必ず人間が行うべき職業は「医師」が57.3%だった。また、「労働力の確保」に期待する人が7割弱、一方で「雇用喪失」の心配も5割いた。

AI導入を進める職業の1位は「工場作業員」


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まず、就業者から“AIの導入を進めるべきだ”と考えられている職業の1位は「工場作業員」で53.8%だった。

繰り返し作業や危険が伴う作業は、疲れ知らずのAIロボットに任せた方が良いと考えられているようだ。

続いて2位は「小売店のレジ係」44.6%、3位は「コールセンターのオペレーター」44.5%だった。

近年、セルフレジを導入している小売店や、オペレーターの替わりにチャットボットを導入するネットサービスも登場しており、すでに身近な存在になりつつあることが背景としてありそうだとしている。


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しかし、AIの導入が望まれていない職業もあることもわかった。

“必ず人間が行うべきだ”と考えられている職業は、「医師」57.3%、「料理人・シェフ」51.1%、「保育士」49.6%、「看護師」48.5%、「教師」47.2%だった。

これらは、生命や人の気持ち・感性に寄り添う必要がある点で共通しているとの見解だ。

1位の「医師」については、最近では遠隔医療などのAIによる支援が役立つこともあるが、完全なAI化はあまり望まれていないとしている。


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そして、「実際にAIに置き換わると思う職業、置き換わらないと思う職業」を、現役世代にそれぞれ予想してもらった。

置き換わると思う職業の上位は、先ほどの“AIの導入を進めるべき”職業とほぼ一致した。いずれもスコアは8割超えと高く、多くの就業者がAIに置き換わると予想している。

一方で、置き換わらないと思う職業については、「ミュージシャン」63.8%、「小説家」61.8%とクリエイティビティが求められるものが上位だった。

同社では、AIは過去の法則を学習して予測するという技術の上に成り立っていることから、人を感動させるような作品を生み出す職業には向いていないと考えられているのかもしれないと分析している。

52.1%が「今働いている人の仕事が奪われてしまう」と懸念


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将来的には、ビジネスへのAI導入が進むことで、今後多くの就業者がAIとともに働いていくことになるだろう。これについて、就業者がAIに期待することは、「人手不足問題の解消」67.8%、「単純作業や危険作業を任せられる」67.3%が上位でほぼ同じスコアだった。

一方でAIの導入で心配なこととして、52.1%と半数が「今働いている人の仕事が奪われてしまう」と回答している。AIによる労働力の確保を期待する一方で、就業者の雇用喪失を心配する声が多いとしている。


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最後に、「総合的に、AIやロボットの普及は歓迎すべきだと思うか?」と尋ねた。

その結果、「歓迎すべき」12.4%、「まあまあ歓迎すべき」54.0%で、合計66.4%が歓迎すべきと考えていることがわかった。

その理由は、「生産性の向上」「人口減少の穴埋め、人手不足の解消」「単純作業・危険な仕事を任せられる」などが挙げられたほか、歓迎すべきではあるが「AIに置き換えすぎず、ラインは見極めるべき」「人間としての思考力が落ちる気がする」といった回答もあった。

一方で「あまり歓迎すべきではない」17.2%、「歓迎すべきではない」3.7%と、合計20.9%が歓迎すべきではないと考えている。

理由を自由回答で尋ねると、以下のような結果となった。

など。

今回の調査結果から、同社では総じて、AIの普及には歓迎派が多い一方で、雇用喪失については不安の声が多いことがわかった。

今後AIとともに働いていくことになる就業者のために、人間とAIの役割分断を明確にしていく必要があるのかもしれないと分析している。

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参照元:AIに置き換わる職業、人間が行うべき職業は?就業者1,000人調査
市場調査メディア ホノテ

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