人材採用・入社後活躍のエン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』は、2018年10月29日、同サイト上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドル」についてアンケートを行なったことを発表した。
この調査は、「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタントを対象としたもので、調査方法はインターネットによるアンケート、有効回答数103名だった。
それによると、62%の転職コンサルタントが「転職先で活躍できるミドルのほうが多い」と回答したという。また、転職先で活躍できるミドルは「社内コミュニケーション」を重視。活躍できないミドルが行なってしまうことは「前職と転職先を比較し、悪口を言う」という。
転職先で活躍できるミドルは62%
まず、転職支援のプロである転職コンサルタントに「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドルはどちらが多いですか?」と聞いた。その結果、62%が「活躍できるミドルが多い」(活躍できるミドルが多い:18%、どちらかといえば活躍できるミドルが多い:44%)と回答した。
また、「転職先で活躍できるミドルが行なっていることは何ですか?」と聞いた。その結果、トップ3は「社内でのコミュニケーションを重視する」(67%)、「わからないことを素直に認めて教えを乞う」(49%)、「転職先企業の企業文化理解に努める」(48%)だった。同社では、転職先で活躍するには、転職先企業や周囲にまず馴染むことが大切なようだとしている。
そして「転職先で活躍できないミドルが行なってしまうことは何ですか?」と聞いたところ、トップ3は「前職の会社と転職先企業を比較して、悪く言ってしまう」(71%)、「これまでの経験や実績をひけらかす」(55%)、「前職の仕事のやり方を持ち込む」(40%)だった。
同社ではこの結果について、転職先で活躍できないミドルは、前職や過去の経験を引きずってしまう傾向があるようだと分析している。
また、この発表では、転職先で活躍するためのアドバイスも掲載している。以下で紹介する。
- 今までの成功体験をリセットできるかどうかがポイント。まずは大きな成果を求めずに、着実に小さな成果を短期で出せるようにし、信頼を積み重ねていきましょう。
- 転職先に対する理想を高く持ちすぎない。今までのキャリアはあるかもしれないが、新たな企業ではあくまで新人のような気概で臨むべき。
- 会社が違えば、多少のカルチャーの違いは存在するはずなので、想定外を想定して入社することをオススメします。
- 自身の成功体験をベースにした方法だけでなく、転職先の環境や業界、文化などを理解した上で新たに自身のビジネス成功手法を導き出すなど、柔軟な考え方を持つこと。
- まずは、焦らず入社先の社風や仕事のやり方を理解し、人間関係を構築していったほうがいい。
- 「郷に入っては郷に従え」の精神で、まずは転職先の環境に馴染むことが肝心です。
- 自分一人で成果をあげることはできないと認識して業務を行なう。
- 仕事と関わる人に対してのリスペクトを忘れないこと。
- まずはしっかりと今までの経歴の棚卸をして、自身の強み・弱みを見極める。また面接時など入社前に、自身とのフィット感をしっかり見極める。
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