プロフェッショナル人材のシェアリングサービスを運営するサーキュレーションは2018年10月29日、10,000名のプロフェッショナルの経験・知見を活用して、事業承継における「人と組織」の課題を解決する「事業承継サービス」の提供を同日より開始したと発表した。
まずは、事業拡大に向けて事業承継支援に注力している地方金融機関との連携を図る方針だ。そして「事業承継診断」をオンライン化するなど、事業承継プラットフォームとなることを目指し、2021年までに720プロジェクトの導入を目標とする。
事業承継課題をプロ人材を活用した人材配置・組織体制で解決
このサービスは、これまで親族・社内の間で完結することが多かったがために、解決に至らなかった事業承継における課題を、プロ人材を活用した最適な人材配置・組織体制で解決しようというもの。
また、承継後の事業成長も支援する。戦略の立案・実行を各業界・分野のトップクラスのプロ人材の経験・知見によってサポートする。
サポートの流れとしては、まず「事業承継診断」により、事業承継にともなう課題の洗い出し、成長戦略の立案を行い、最適な承継手法を策定する。
そして、親族(社内)承継であれば、サーキュレーションが保有する10,000名のデータベースから、経営戦略、人事制度、事業開発、マーケティングなどのテーマ毎にプロ人材を選定、チームを組成し後継者を支援する組織体制を作る。
また、社外承継であればM&Aの成立を図り、成立後の戦略・販売体制・管理体制・従業員意識・情報システムなどの統合プロセスまで支援する。
親族承継、社外継承ともに最適なサポートを
サービスの概要は以下のとおり。
- 決算書不要の【事業承継診断】
外資系コンサル出身者、各業界のトップレベルの専門家・経営者層によるマーケット動向を踏まえた成長戦略の提言、自社株式の相続税評価額を算出することで経済的な負担を見積もるファイナンシャルレポートを行う。 - 専門家チームが後継者を支える【親族(社内)承継支援】
経営戦略、人事制度、事業開発、マーケティングなど専門性を有したプロ人材によるチームを組成することで、カリスマ経営から組織経営へスムーズに移行。
また、メンター制度により経営レベルの引き上げを行う後継者育成も行う。 - 統合プロセスまで踏み込む【第三者承継(M&A)支援】
投資銀行出身者によるM&A支援。M&A成立後も、実績を持つ経営人材が組織の統合プロセス支援を行う。
一度親族(社内)承継を行なった上でM&Aを検討することも可能だ。
今後は、事業拡大に向けて事業承継支援に注力している地方金融機関との連携を図る。
まずは大垣共立銀行と連携し、経営者の平均年齢が高い業種でもある製造業が盛んな、東海エリアの企業に向けてサービスの提供を開始する方針だ。
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