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少子・高齢化によって今後の日本には、さまざまな問題が懸念されている。特に、年金問題は扶養する側の人数が少なくなるため、その負担が大きくなることが予想され、国民に大きくのしかかっている。
これに対し、安部晋三首相は10月22日、自らが議長を務める未来投資会議で、高齢者が希望すればこれまでよりも長く働けるよう、企業の継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げる方針を表明した。
このような背景の中、年金型生命保険などさまざまなサービスが登場しているが、KDDI、KDDIアセットマネジメントは、個人向け確定拠出年金サービス「auのiDeCo」の提供を開始した。
60歳以降に年金または一時金で受け取る私的年金制度
「iDeCo」(個人型確定拠出年金)は、毎月決まった掛金を投資信託や定期預金などで積み立て、60歳以降に年金または一時金で受け取る私的年金制度だ。
積立期間中の掛金全額が所得控除、運用期間中の運用収益(利息・売買益)が非課税になり、さらに受取時にも一定額まで非課税と3つのタイミングで税制優遇を受けることができる。そのため、積立・運用期間が長いほど節税効果も大きくなるという。
また、スマホアプリで、申し込みから運用状況の確認・運用商品の見直しまで、年金管理に必要な機能をワンストップに集約し、運用スタイルの調整を行うことができる。
アプリ上で節税金額を試算するシミュレーションが確認できるほか、毎月の掛金拠出額の状況や運用実績を日々確認できることができる。また、運営管理手数料は無料となっている。
さらに、ユーザーが保有している投資信託の残高に応じて、WALLETポイントまたはWow!スーパーポイントを還元。月間保有残高が100万円の場合、年間1,000ポイント(auユーザーの場合)が永続的に付与される。
また、「auのiDeCo」の運用商品として、オリジナルの投資信託である「auの投資信託」を提供する。第一弾として「auスマート・ベーシック(安定/安定成長)」、「auスマート・プライム(成長/高成長)」の4ファンドを設定し、「auのiDeCo」の運用商品としての販売に加えて、2018年9月28日より順次、インターネット証券各社での公募販売も開始している。
また、節税効果としては、上の2つの図のような効果がある。
仕事をリタイヤするまでにいくら積み立てられるかひと目で把握
さらに、積立額や年収に応じた節税額のシミュレーションや運用スタイルの選択・見直し時のシミュレーション機能等が充実した「auのiDeCo」専用アプリを提供する。
仕事をリタイヤするまでにいくら積み立てられるかアプリ上にてひと目で分かるため、運用目標を立てる際の目安になる。
職業、年収、年齢と月々の積立額を設定するだけで利用が可能なほか、現在の運用状況はもちろん、運用スタイルを変えるとお金の育ち方がどう変わるかまでチェックがでる。
年金管理に必要な機能をワンストップに集約し、スマートフォンひとつでライフステージの変化に応じた運用スタイルの調整が可能だ。
一般的な「iDeCo」サービスでは、通常毎月「運営管理手数料」が発生するが、「auのiDeCo」はKDDIアセットマネジメントに支払う「運営管理手数料」を無料で提供する。
好みの運用スタイルに合わせてリターンとリスクの水準を選べる投資信託として、KDDIアセットマネジメントが投資運用業として設定する「auスマート・ベーシック(安定/安定成長)」、「auスマート・プライム(成長/高成長)」の4本、元本確保型商品として三菱UFJ銀行の確定拠出年金専用1年定期預金の5つの運用商品を用意した。
投資信託4本は、ユーザーの運用残高に応じた信託報酬の還元として、WALLET ポイントやWow!スーパーポイントをプレゼントする「auの投資信託ポイントプログラム」を提供する。
貯蓄から資産形成へ
2社は、「通信とライフデザインの融合」を推進し、“ワクワクを提案し続ける会社”として、「貯蓄から資産形成へ」の流れを推進することで、お客さまの豊かな生活をサポートし、新しい体験価値を創造していくことを目指す。
img:KDDI