小売・飲食店のアルバイト不足の解消手段が登場。採用活動の健康状態を把握する「HRドッグ」

近年は深刻な人材不足に加えて、クラウドソーシングの登場や副業で稼ぐ人も登場しており、働き方の多様性はさらに加速していることがわかる。

アルバイトに関してもこれは同じであり、従来のように一定の感覚でアルバイトの募集を行えばくるという時代は終わりを迎えようとしている。

そのような時代のなかで、アルバイトの獲得をより効率的にするサービスも登場してきた。

“採用活動の健康状態”が一目でわかる採用力診断『HRドッグ』

飲食店や小売流通チェーンの大規模アルバイト採用に特化した企業採用代行及びコンサルサービスを提供している株式会社ツナグ・ソリューションズは会社の採用活動を定量的に判断することで、採用活動の健康状態が把握できるアプリ『HRドッグ』をリリースした。

『HRドッグ』を活用することで、自社のうまくいかない原因がひと目で分かる仕様になっており、多店舗展開をしている飲食・小売業界に効果がある。現在30社がすでに契約済であり、今年中に100社との契約を目指す意向だ。

夏休みだけの短期間アルバイトが終了して、求職者・事業者ともにアルバイトを秋から春に掛けて探し始める時期に差し掛かっている。

そのなかで人手不足な現状、効率よくアルバイトを確保することは事業者にとって重要な課題の一つといえるだろう。そのためには企業の採用はより客観的に自社を把握するところから始める必要がある。

これらの要因により採用診断『HRドッグ』のリリースに踏み切った。実際の機能としては以下のとおりである。

また、「採用力診断」結果を用いて、具体的にどんな採用活動が最適かどうかを、当社のコンサルタントが客観的にアドバイスし、採用活動計画立案~実施までの支援をすることも可能だ。

“スタッフシェアリング”でアルバイト不足を解消するヘルプシフト管理サービス

アルバイトの採用以外にも既存の人材を上手に活用するという方向で新しいアプリも登場しているのが、パーソナルグループのアルバイトシェアリングサービスの「Sync Up(シンク アップ)」である。

アルバイトの獲得もさることながら稼働・生産性向上にも力を入れている両方の側面から考えるのが、採用と既存人材の活用の「Sync Up」の考え方である。

厚生労働省が四半期ごとに実施している「労働経済動向調査」の2017年8月結果によると、調査対象産業計では、アルバイト・パートは32期連続で「不足している」と回答した。

一方で、パーソルキャリアが大学生を対象にした調査では回答者の60%が急に予定が空いてしまうことがあると回答した。また、その空いている時間をアルバイトをして活用したいと考えている大学生は83.5%に上った。

これらのミスマッチを解消するために「Sync Up」は飲食、小売、物流などをはじめとした、サービス系企業を対象に人手が充足している店舗のアルバイトと不足店舗のアルバイトをシェアするヘルプシフト管理サービスだ。

これによりアルバイトは好きな時間で、好きな店舗で働くことができるため、人手の足りていない店舗のシフトの稼働率を上げることができる。

またアルバイトも融通のきくシフトで働くことが実現できるため、早期離職を防ぐことにも繋がりやすい。

人手不足時代のアルバイトの最適な活用方法とは

時代と価値観の変化に伴い、時間や場所にとらわれず働くビジネスパーソンが多くなった。これは学生やフリーターも同じことがいえるだろう。

しかし、慢性的な人手不足でありながら、アルバイトに関しては短期間の採用に力を入れていた。そのため、仕事の負担の不均等配分やスキマ時間なども生まれてしまう結果がみられた。

今後、労働人口が少なくなっていくなかで、このようなサービスによる採用活動の効率化が各企業で行われることだろう。

img:@Press

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