2020年のオリンピックや訪日外国人の増加の影響により、国をあげてインバウンド需要対応に力を入れている。インバウンド需要に対する早期対応が求められているなか、『シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社』、『株式会社ボルテックス』、『TradFit株式会社』、の3社は、「HOTEL EMIT SHIBUYA(ホテルエミット渋谷)」にて、AIスピーカーを全客室及びフロント・ロビーに導入する。

ホテルの全客室にAIスピーカーを導入し、他言語対応チャットボットと管理画面をシステム連携し、サービスを行うのは業界初・世界初の試みである。

全室導入ITサービスホテルはインバウンドに対応

客室からのフロントへの問い合わせに対して、音声サービスを搭載したAIスピーカーを設置。加えて、TradFIdが開発・提供しているサービスを付加し、AIスピーカーに連携させた独自開発のチャットボットサービスにより、お客様の利便性向上と業務オペレーションの効率化を図る。

また音声で話しかけた内容に対して、AIスピーカーが対応できない言語の場合は、モバイル端末でORコード読み込み、ネイティブ言語で質問を送信することができる。

送られてきた質問は、自動翻訳をされてホテルのスタッフ側が設定している言語で返信される。そのため、多言語でのコミュニーケーションが可能であり、最大17言語に対応している。

導入予定のサービスは下記のとおりとなっている。

  • フロントへの問い合わせの自動化 / 効率化 / 管理画面への通知
  • 多言語対応チャットボット
  • 周辺施設への送客レコメンド
  • ニュース、音楽、アラーム
  • 客室間、フロント電話
  • 室内家電のIOT

観光立国日本のキーポイント

訪日外国人が増えている一方で、言語の壁はいまだに取り払われてないのが現状である。今回、日本初全室にAIスピーカーとチャットボットを導入した試みは、日本人と訪日外国人のコミニュケーションを円滑にする一助となってくれることであろう。

今後、このようなITサービスをホテルだけではなく観光施設などに導入することが、日本が観光立国であるための重要なキーポイントとなりうるかもしれない。

img:PR TIMES