売り手市場といわれる現在、企業側は人材の採用に苦心している。それは、文系よりも理系の学生の採用が困難だと思われているらしく、企業は理系の就活生に向けさまざまな手段で求人を行っている。
では、理系の学生側の就活に対する意識はどうなのだろうか。理系学生および研究室支援サービスを提供する株式会社POLは、理系学生の就活に関する意識調査をスタートした。
この調査を実施するにあたり、企業の採用担当者が理系学生に聞きたい「就活に対する意識」をテーマとした質問を募集する。
企業が抱える理系学生の獲得問題の根本解決を目指す
新卒採用領域における売り手市場の拡大から、採用難を予測する企業が前年度の65.3%から8.9ポイント増の74.2%におよんでいるという。文理別では、文系よりも理系採用を難しいと感じる企業が多く、特に理系採用は「難しい」が51.0%と過半数に達している状況だ。
また、通常の技術職に加え、IoT、AIなど次世代技術分野でも重宝される理系人材は、今後ますます活躍の場が広がるとみられる。一方、文部科学省の統計では、工学系・理学系学生の占める割合は全学部生の2割ほどに過ぎないとされている。
このような需要と供給がアンバランスななか、いかに理系学生へアプローチするか、各社の手腕が問われる状況だという。
出典:学情レポート【COMPASS】2018.03 「2019年卒採用、各社はどう動く!? 『2019年3月卒業予定者 採用動向調査レポート』ダイジェスト」
この調査は、企業の採用担当者を対象に2018年9月27日〜2018年10月7日に実施される。そして、アンケート調査結果を2018年10月末日に公開する予定だ。
同社は、2017年2月に国内で唯一の理系学生のダイレクトリクルーティングが可能な研究データベース『LabBase』の提供を開始している。現在、約8,000名の理系学生の登録と、製造業、工業、エネルギー、医薬品、化学などの100を超える企業が活用しているという。
これで培った同社が有する独自のデータベースにおいて、理系学生の就活に対する意識調査を行い、企業が抱える理系学生の獲得に対する課題の根本解決に繋げる方針だ。
質問は「理系学生の就活に対する意識調査(企業様向け)」で、受け付けている。
急増するインターンシップの現状とは
冒頭でも述べたが、企業は人材の確保に苦心している。またそれは、単に人材を確保するだけではなく、企業と人材のミスマッチを防ぐことも大切なのだ。
このため、学生が就職前に一定期間実際に企業で働くというインターンシップが急増している。実施する学校も、受け入れ側の企業も右肩上がりで増加している。その形態も1日で終わるものから長期間続くものまで多種多様だ。
大学生向けのキャリア支援を行うNPO法人エンカレッジが2019年度に卒業予定の全国の大学生/大学院生を対象に実施したインターン意識調査によると、2019年卒業予定の学生のインターン参加率は実に92.0%に上ったという。
また、インターンシップを実施している企業は、大企業ほど都心部に位置してることが多く、地方の学生より都心部の学生の方が参加率が多いことがわかった。
そして、上位校学生はウインターインターンよりも、サマーインターンに参加する傾向が強いこともわかった。
学生がインターンシップの参加において、最も重要視するのは「プログラムが魅力的かどうか」であることもわかった。
企業と学生とお互いに実りのある就活の実施を
果たして、今回実施される調査の結果はどうなるであろうか。対象となる学生は、ミレニアル世代である。
この調査結果が企業にとって有意義なものとなり、ミレニアル世代の学生とお互いに実りのある就活が実施されることを願う。
img:PR TIMES